
2025.10.1
生成AI・DX実践Tips 第11回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「生成AI・DX実践Tips 第10回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜」というテーマです。ここから数日はMicrosoft365copilotの内容をさらに細分化していろいろと書いておきます。
はじめに
2024年後半から話題となっている Microsoft 365 Copilot の「エージェント機能」。
従来の生成AIが「質問に答える」役割だったのに対し、エージェントは「人の業務を継続的に支援し、進捗を管理しながら実行する」ことが可能です。
たとえば営業担当者が「来週の会議準備を進めて」と依頼すると、エージェントは以下を支援します。
- Outlook 予定表から会議日程を確認
- Teams チャットやメールから最新の顧客情報を要約
- Excel の売上データを分析し、グラフ化
- PowerPoint で資料のドラフトを作成
- 会議前に送るリマインドメールの下書きを生成(※送信はPower Automate等を利用)
このようにエージェントは「単発回答のAI」ではなく、業務に伴走するAIパートナーとして機能します。
Copilot エージェント機能の特徴
1. 継続的なタスク実行
従来のCopilotは「質問→回答」で完結しますが、エージェントは「依頼→進行→完了報告」という流れを設計できます。
ただし 完全自律で勝手に進めるわけではなく、人の承認や段階的フローと組み合わせることが前提です。
(例:マルチステージ承認フローで人とAIが協働)
2. Microsoft 365とのネイティブ連携
Outlook、Teams、SharePoint、Excel、PowerPoint、Word と横断的に連携。
依頼したタスクに応じて、各アプリから情報を収集し、レポートや資料をまとめてくれます。
3. Copilot Studioで作成・公開
エージェントは Copilot Studio で作成し、Microsoft 365 Copilot に公開する流れが正式な手順です。
これにより、TeamsやCopilotチャットから利用できるようになります。
エージェント機能のユースケース
営業活動の支援
- 顧客からのメール・Teamsメッセージを自動で収集し案件ごとに要約
- Excelの売上データと照合し進捗レポートを作成
- PowerPointで商談用の提案資料を下書き
👉 営業担当者はデータ収集や資料作成にかける時間を大幅削減。
プロジェクト管理
- Teamsのチャンネルからタスクを収集
- Power Automate経由でPlannerやTo Doに登録し進捗を整理
- 週次レポートをWordでドラフト化
👉 プロジェクトマネージャーの「進捗取りまとめ工数」を削減。
会議の効率化
- 会議前に議題や最新資料をまとめ、関係者へ送付(メールの下書き生成)
- 会議中はTeamsで議事録を自動生成(Recap機能)
- 会議後はRecapを基にPower Automateでタスクを登録
👉 「準備・記録・フォロー」の一連の流れを自動化。
経理・財務業務
- 請求書メールを仕訳フォルダに自動分類
- Excelに転記し、月次決算資料を作成
- Power BIのCopilot機能でレポートや可視化を支援
👉 単純作業から解放され、分析や判断に集中可能。
導入ステップ
1. 利用環境の確認
- Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要
- 組織テナントでエージェント機能が有効化されているか確認
2. 利用シナリオを設計
「営業週報を自動生成」「定例会議の準備を自動化」など、目的を明確化。
3. データ連携を整理
SharePoint、Teams、Outlook、OneDriveなどの情報源を確認し、アクセス権限を調整。
4. Copilot Studioでエージェントを作成
- タスク名、対象範囲、期限などを定義
- 公開先として「Microsoft 365 Copilot」を選択
5. 運用と改善
- 小さなタスクから試して結果を検証
- フィードバックを基に業務フローを最適化
注意点と導入時の課題
- 権限管理が必須
CopilotはMicrosoft Graphを通じて既存の権限を尊重するため、与えるアクセス範囲を明確に管理。 - アウトプットの精査
自動生成レポートや資料は必ず人が確認し、誤りがないかチェック。 - 従業員教育
「AIが勝手にやる」のではなく、AIに正しく依頼し確認するスキルが求められる。
まとめ
Microsoft 365 Copilot のエージェント機能は、
- 継続的タスク実行(人とAIの協働)
- アプリ横断的な連携
- Copilot Studioで作成→Copilotで利用
といった特長を持ちます。
営業、会議、プロジェクト管理、経理など、反復的な業務で大きな効果を発揮しますが、導入にあたっては 目的設計・データ整理・権限管理 が重要です。
今後は Power AutomateやRPAとの連携により、さらに強力な自動化基盤になると期待されます。
単なる便利ツールではなく、業務を一緒に進めるAIパートナーとして活用できるかどうかが、中小企業DX成功のカギになるでしょう。
お問い合わせ
本日は「生成AI・DX実践Tips 第11回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜」というテーマでした。RPAもいいけどやはりエージェント機能がどのように使えるのかは本当に気になる。
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・M社 支援計画と議事録
・A社 支援計画と議事録
たぶん、終わらせることができるのは3つ目までやな。セミナー資料をつくる時間がなさすぎる!