生成AI・DX実践Tips 第11回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。

具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
  • 補助金申請支援

と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。

経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!

本日は「生成AI・DX実践Tips 第10回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜」というテーマです。ここから数日はMicrosoft365copilotの内容をさらに細分化していろいろと書いておきます。

はじめに

2024年後半から話題となっている Microsoft 365 Copilot の「エージェント機能」
従来の生成AIが「質問に答える」役割だったのに対し、エージェントは「人の業務を継続的に支援し、進捗を管理しながら実行する」ことが可能です。

たとえば営業担当者が「来週の会議準備を進めて」と依頼すると、エージェントは以下を支援します。

  • Outlook 予定表から会議日程を確認
  • Teams チャットやメールから最新の顧客情報を要約
  • Excel の売上データを分析し、グラフ化
  • PowerPoint で資料のドラフトを作成
  • 会議前に送るリマインドメールの下書きを生成(※送信はPower Automate等を利用)

このようにエージェントは「単発回答のAI」ではなく、業務に伴走するAIパートナーとして機能します。


Copilot エージェント機能の特徴

1. 継続的なタスク実行

従来のCopilotは「質問→回答」で完結しますが、エージェントは「依頼→進行→完了報告」という流れを設計できます。
ただし 完全自律で勝手に進めるわけではなく、人の承認や段階的フローと組み合わせることが前提です。
(例:マルチステージ承認フローで人とAIが協働)

2. Microsoft 365とのネイティブ連携

Outlook、Teams、SharePoint、Excel、PowerPoint、Word と横断的に連携。
依頼したタスクに応じて、各アプリから情報を収集し、レポートや資料をまとめてくれます。

3. Copilot Studioで作成・公開

エージェントは Copilot Studio で作成し、Microsoft 365 Copilot に公開する流れが正式な手順です。
これにより、TeamsやCopilotチャットから利用できるようになります。


エージェント機能のユースケース

営業活動の支援

  • 顧客からのメール・Teamsメッセージを自動で収集し案件ごとに要約
  • Excelの売上データと照合し進捗レポートを作成
  • PowerPointで商談用の提案資料を下書き

👉 営業担当者はデータ収集や資料作成にかける時間を大幅削減。

プロジェクト管理

  • Teamsのチャンネルからタスクを収集
  • Power Automate経由でPlannerやTo Doに登録し進捗を整理
  • 週次レポートをWordでドラフト化

👉 プロジェクトマネージャーの「進捗取りまとめ工数」を削減。

会議の効率化

  • 会議前に議題や最新資料をまとめ、関係者へ送付(メールの下書き生成)
  • 会議中はTeamsで議事録を自動生成(Recap機能)
  • 会議後はRecapを基にPower Automateでタスクを登録

👉 「準備・記録・フォロー」の一連の流れを自動化。

経理・財務業務

  • 請求書メールを仕訳フォルダに自動分類
  • Excelに転記し、月次決算資料を作成
  • Power BIのCopilot機能でレポートや可視化を支援

👉 単純作業から解放され、分析や判断に集中可能。


導入ステップ

1. 利用環境の確認

  • Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要
  • 組織テナントでエージェント機能が有効化されているか確認

2. 利用シナリオを設計

「営業週報を自動生成」「定例会議の準備を自動化」など、目的を明確化。

3. データ連携を整理

SharePoint、Teams、Outlook、OneDriveなどの情報源を確認し、アクセス権限を調整。

4. Copilot Studioでエージェントを作成

  • タスク名、対象範囲、期限などを定義
  • 公開先として「Microsoft 365 Copilot」を選択

5. 運用と改善

  • 小さなタスクから試して結果を検証
  • フィードバックを基に業務フローを最適化

注意点と導入時の課題

  • 権限管理が必須
    CopilotはMicrosoft Graphを通じて既存の権限を尊重するため、与えるアクセス範囲を明確に管理。
  • アウトプットの精査
    自動生成レポートや資料は必ず人が確認し、誤りがないかチェック。
  • 従業員教育
    「AIが勝手にやる」のではなく、AIに正しく依頼し確認するスキルが求められる。

まとめ

Microsoft 365 Copilot のエージェント機能は、

  • 継続的タスク実行(人とAIの協働)
  • アプリ横断的な連携
  • Copilot Studioで作成→Copilotで利用

といった特長を持ちます。

営業、会議、プロジェクト管理、経理など、反復的な業務で大きな効果を発揮しますが、導入にあたっては 目的設計・データ整理・権限管理 が重要です。

今後は Power AutomateやRPAとの連携により、さらに強力な自動化基盤になると期待されます。
単なる便利ツールではなく、業務を一緒に進めるAIパートナーとして活用できるかどうかが、中小企業DX成功のカギになるでしょう。

お問い合わせ

本日は「生成AI・DX実践Tips 第11回 ~Microsoft 365 Copilot エージェント機能の使い方〜」というテーマでした。RPAもいいけどやはりエージェント機能がどのように使えるのかは本当に気になる。
i-consulting officeでは、Microsoft365copilotにも対応してご提案いたします。
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