
2025.8.17
未来から逆算して今を変える!タイムマシン法の活用術
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
- 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
- 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言
経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は以前ご紹介したAs-Is To-Be分析とは逆のタイムマシン法についてご説明したいと思います。
As-Is To-Be分析が将来にむけて一歩一歩を考えるフォアキャスティングなら、タイムマシン法は未来のゴールから考えるバックキャスティングという考え方になります。
https://icon-office.com/archives/1414
As-Is To-Be分析はこちら
1. タイムマシン法とは?
タイムマシン法とは、将来の理想的なゴール(ありたい姿)を先に設定し、その地点から現在までの道筋を逆算することで、具体的な行動計画を導き出す思考法です。
「未来に到達した自分」が「今の自分にアドバイスする」というイメージを持つと理解しやすいでしょう。
一般的な計画策定は「現状分析→目標設定→行動計画」と進めますが、タイムマシン法は「理想未来→逆算→今やるべきこと」という流れになるため、未来志向で前向きな計画を描けるのが特徴です。

2. タイムマシン法の要点
- 未来ゴールを具体化する
「売上◯億円」「社員数◯名」「社会的評価」「ライフスタイル」など、数字・情景・感情を具体的に設定します。 - 中間マイルストーンを設定する
未来から現在に向かって「5年後→3年後→1年後→半年後」と逆算し、達成すべき状態を言語化します。 - 今の行動に落とし込む
最初の一歩(今日・今週やること)までブレイクダウンすることが重要です。
3. メリット・デメリット
メリット
- ゴールが明確になることでモチベーションが高まる
- 「本当に必要なこと」だけが浮き彫りになる
- 中長期ビジョンと短期行動を一貫させられる
デメリット
- ゴール設定が抽象的すぎると逆算が機能しない
- 環境変化が大きい場合は計画が陳腐化する可能性がある
- 未来を想像する力(ビジョン力)が弱いと活用が難しい
4. 企業での活用例
例えば、ある製造業の中小企業が「10年後に年商50億円を達成し、地域で最も働きがいのある会社になる」という未来を描いたとします。
- 10年後のゴール:年商50億円、社員100名、地域でのブランド力向上
- 5年後の状態:年商25億円、新規事業2本立ち上げ、人材育成制度を整備
- 3年後の状態:年商15億円、主要取引先との安定関係、新工場の建設開始
- 1年後の状態:新規営業体制確立、DX推進プロジェクト稼働
- 今やるべきこと:新規顧客開拓チームの立ち上げ、営業教育研修の実施
こうして逆算することで「目先の営業活動」と「長期の企業ビジョン」が一本の線でつながり、社員全員が共通の未来像を持てるようになります。
5. 穴埋め式ヒアリングプロンプト例
以下は、顧客と一緒にタイムマシン法を進める際に活用できる長文プロンプト例です。
#指示
あなたは優秀な中小企業診断士です。
以下の質問リストを用いて、経営者や個人が未来のゴールを描けるように具体的にヒアリングしてください。
#概要
未来(3年後・5年後・10年後)を起点に、分野ごとに理想の状態を具体的に言語化します。
そこから逆算し、中間目標や現在の行動に落とし込みます。
#質問事項
1. 経営・ビジネス(企業向け)
- 〇年後の売上や利益はどのくらいになっていたいですか?
- 主力商品・サービスはどのように変化していますか?
- 新しい事業や収益源は立ち上がっていますか?
- 顧客層や市場でのポジションはどのように変化していますか?
2. 組織・人材(企業向け)
- 社員数や組織体制はどのようになっていますか?
- 人材育成や教育の仕組みはどう整っていますか?
- 社員のモチベーションや働き方はどのように変化していますか?
3. 財務・資金(企業向け)
- キャッシュフローや利益率はどんな水準になっていますか?
- 設備投資や資金調達の状況はどのように変化していますか?
- 財務体質(自己資本比率や借入金の状態)はどのように改善されていますか?
4. 家庭・ライフスタイル(個人向け)
- 〇年後、家族とどのような生活を送っていますか?
- 趣味や健康、余暇の時間はどのように確保できていますか?
- 生活の拠点(住居・地域)はどのようになっていますか?
5. 仕事・キャリア(個人向け)
- どんな役割・ポジションで仕事をしていますか?
- 働き方(場所・時間・関わる人)はどう変わっていますか?
- 周囲の人や社会からどのような評価を受けていますか?
6. お金・経済的基盤(個人向け)
- 年収や収入源はどのくらいになっていますか?
- 貯蓄や投資などの資産形成はどのように進んでいますか?
- 借入やローンなどの負担はどうなっていますか?
#出力形式
以下の形式で整理してください。
リスク・課題
10年後の理想像(経営・仕事・家庭・お金など)
5年後の状態(経営・仕事・家庭・お金など)
3年後の状態(経営・仕事・家庭・お金など)
1年後の状態
半年後・直近の課題
今すぐのアクション
👉 このプロンプトを使えば、未来から逆算した「行動計画の地図」を顧客と一緒に描けます。
ちなみに、この将来の考え方において経営者の方に考えてほしいと思うことは、自分の会社を将来どうしたいのか?ということまで考えてほしいです。
誰かに継いでもらうのか?はたまた売却するのか?それとも廃業するのか?なども考えておくとよいかと思ったりします。
問い合わせ
本日のタイムマシン法は経営者だけでなく、個人レベルでもぜひとも取り組んでほしい内容です。
i-consulting officeでは、タイムマシン法のプロンプトを利用して、お客様の中長期的な将来を一緒に考えていきます。
ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。
お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact
LINE公式アカウント:https://lin.ee/xHeD62c
宜しくお願いします。
本日のお仕事
最近、全然書いてなかったですが、本日のやることを残しておきます。
- T社:財務研修資料作成
- A社:経営革新計画資料作成支援
- TK社:今後のコンサルティングの進め方検討
ここ1週間はかなり仕事をさぼっていたため、改めて気合を入れなおしたいと思います。