2023.8.17
SWOT分析を学ぼう➃”弱み”分析
こんにちは、i-consulting officeの田中です。
SWOT分析シリーズも第4回となりました。
本日のテーマは”弱み”についてです。
SWOT分析における”弱み”とはどんなもの?
SWOT分析は、企業やプロジェクトの「強み(Strengths)」、「弱み(Weaknesses)」、「機会(Opportunities)」、「脅威(Threats)」の4つの要素を分析する手法です。今回は「弱み(Weaknesses)」に焦点を当てて説明します。
弱み (Weaknesses)とは?
創造してみてください。あなたがサッカーチームのキャプテンとして、チームの現状を評価しています。弱みは、チームが試合で勝つために改善すべき点や、他のチームに比べて不足している部分を指します。
例えば:
- チームの守備が弱い。
- 一部の選手が疲れやすい。
- パスの精度が低い。
これらは、試合で勝つために改善すべき「弱み」です。
ビジネスの世界でも同じです。企業やプロジェクトが目標を達成するために、自分たちの中での不足点や課題を「弱み」として特定します。これを知ることで、どの部分を強化すればよいのか、どこにリソースを投入すれば効果的なのかが明確になります。
例えば、あるカフェの弱みとして以下のような点が考えられるかもしれません:
- スタッフの接客スキルが不足している。
- メニューのバリエーションが少ない。
- 店内のWiFiの速度が遅い。
これらの「弱み」を知ることで、カフェの経営者は接客研修を実施したり、新しいメニューを開発したり、WiFiの速度を上げるための投資を考えたりすることができます。
要するに、「弱み」は自分たちの中の改善点や課題を指し、それを知ることでより良くなるための手がかりとなります。
どのような”弱み”をあぶりだすのか?
”弱み”は”強み”と同様に「内部環境」、世の中の流れではなく社内環境にあるものを抽出していきます。
具体的には以下のようなポイントをヒアリングしていきます。
1.ターゲット業者と比較して、自社があきらかに負けている点
2.顧客ニーズに対応していない現象と要因
3.顧客開拓、企画力の弱み
4.業績悪化要因になっている弱み
5.「機会・チャンス」を捉えられない商品力・開発力・サービス力での弱み
6.コスト力、価格力での弱み
7.人材基盤(社員の質、層、組織力)の弱み
8.設備力、資金力の弱み
9.顧客クレームで多い項目の要因
10.明らかに弱みと思われる社内事情(風土、気質、モチベーション等)
以上が”弱み”の主なポイントになるかと思います。
”弱み”を考えるときの注意点
上記のサッカーやカフェの例のように改善すべき点を弱みとして抽出していくことが前提です。
しかし、”弱み”をヒアリングする際に注意すべきところがあります。
それは、経営者の人柄(やや控えめ)や会社の状況(業績がよくない)等によっては、
弱みがどんどん出てきて、本来、弱みではない部分まで弱みと認識されたり、
新たな戦略に踏み出せない理由にされかねないということです。
当社では弱みのヒアリングに多くの時間を割かないように注意しています。
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