
2025.10.8
【第3回】Microsoft 365 Copilot Word Copilotで「構成づくり・見出し展開・校正・要約」を一気に進める方法
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「【第3回】Microsoft 365 Copilot Word Copilotで「構成づくり・見出し展開・校正・要約」を一気に進める方法」がテーマです。
これまた、いまさらと思う人もいるかと思いますが確認しておきたいと思います。
はじめに
文章を書くとき、「構成を考えるのに時間がかかる」「書いた後の校正が面倒」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、Microsoft 365 に搭載された Word Copilot です。
Copilot は、Microsoft Word に組み込まれた AI アシスタントで、文章構成の提案から校正・要約までをサポートしてくれます。
さらに、Word に搭載されている「音声入力機能」と組み合わせることで、“話すだけで原稿が完成する時代” が現実になりました。
この記事では、構成づくり・見出し展開・校正・要約という 4 ステップに加え、
音声入力との組み合わせ活用まで、すべての工程を一気に進める具体的な方法をご紹介します。
1. 構成づくり:AIに「骨組み」を提案してもらう
文章をスムーズに書くための第一歩は、構成づくりです。
ゼロから考えると時間がかかりますが、Copilot に依頼すれば瞬時に骨組みを提案してくれます。
💡 プロンプト例
「〇〇についてのブログ記事を書きたい。導入・背景・課題・解決策・まとめという構成で提案して。」
Copilot は、内容の目的や想定読者に応じた構成案を提示してくれます。
より精度を上げたい場合は、「対象読者」や「記事の目的(例:集客・教育)」を加えるのがおすすめです。
✅ ワンポイント
Copilot は、既存の文書やメモを参照して構成を生成することも可能です。
たとえば「この議事録をもとに構成案を作って」と指示すれば、文脈を理解したうえで章立てを提示してくれます。
(※ OneDrive や SharePoint 上の文書を参照可能)
2. 見出し展開:構成に沿ってSEO対応の見出しを自動生成
構成ができたら、次は各セクションの見出しを Copilot に作ってもらいましょう。
SEO キーワードを意識したタイトルづくりも、プロンプトで簡単に指示できます。
💡 プロンプト例
「この構成に沿って、SEOを意識した見出しを5つ提案してください。」
Copilot は、「〜する方法」「〜のポイント」「〜事例」など、検索に強いワードを含む見出しを提案してくれます。
提案された見出しを確認し、自然で読みやすいものを選ぶと効果的です。
✅ ワンポイント
見出し作成では、キーワードを入れすぎないことも重要です。
検索エンジンに強くても、不自然な日本語では読者が離れてしまいます。Copilotの案をベースに「自然なリズム」で調整するのがコツです。
3. 校正・リライト:文章の質を一気に高める
文章を書いたら、誤字脱字や表現の統一を行う必要があります。
Copilot の校正機能を使えば、この工程もわずか数秒です。
💡 プロンプト例
「この文章を読みやすく、自然な日本語に校正してください。」
「ビジネス向けに丁寧なトーンにしてください。」
「この段落を要点が伝わるように短く書き直してください。」
Copilot は、トーンや目的に応じた文章へとリライトしてくれます。
選択した範囲だけを対象に校正することも可能です。
✅ 注意点
- Copilot の提案は「完全な正解」ではありません。専門用語や社名などは誤変換が起こることがあります。
- 最後は必ず人間の目で確認すること。特に公式文書や契約関連では要チェックです。
- レイアウト(太字・改行・箇条書き)などは自動整形されない場合があるため、仕上げ調整を行いましょう。
4. 要約:長文を短く、わかりやすく整理
記事が完成したら、SNSや冒頭文に使える短い要約を作ってみましょう。
Copilot なら、長文から重要ポイントだけを抽出して簡潔にまとめてくれます。
💡 プロンプト例
「この文章を3行で要約してください。」
「この内容を箇条書きで5項目に整理してください。」
要約結果はそのまま冒頭文やメタディスクリプションとして活用できます。
また、Wordの設定によっては、文書を開いた際に自動で「要約プレビュー」が表示されることもあります。
✅ ワンポイント
「必ず含めてほしいキーワード」や「読み手が知りたい点」を明示すると、より精度の高い要約が得られます。
5. 意外な使い方:議事録の「要点抽出」にも最適
Word Copilot はブログや報告書だけでなく、議事録作成にも大活躍します。
💡 プロンプト例
「この議事録から、決定事項と次回アクションだけを抜き出してください。」
これだけで、長文の会議メモから重要な箇所を数秒で抽出できます。
議事録を短時間でまとめたい方には特におすすめの使い方です。
6. 音声入力との併用でさらにスピードアップ
Word には 音声入力(Dictate) 機能が搭載されており、マイクで話すだけでテキスト化できます。
この機能は Copilot とは別ですが、両者を組み合わせることで「執筆スピード」を劇的に上げられます。
💬 活用イメージ
- 音声入力でアイデアや原稿を話す
- Copilot に「自然な文章に整えて」と指示
- 必要に応じて「要約」「箇条書き化」まで自動処理
これにより、手入力の手間がほとんどなくなり、**“話すだけで文章が完成”**します。
🎙️ 音声入力の実力
- 対応環境:Microsoft 365版 Word(Windows/Mac/Web)
- 日本語対応:あり(Azure Speech Services利用)
- 精度:通常会話で誤変換率10〜15%前後(Google音声入力と同等)
- 弱点:固有名詞・専門用語・早口話法にやや弱い
ただし、Copilot で後から整文・校正できるため、多少の誤変換は問題になりません。
議事録やブレインストーミング、下書き作成には非常に有効です。
💡 プロンプト例(音声入力と組み合わせ)
「この音声入力で作ったテキストを自然な日本語に整えてください。」
「内容を要約してSNS投稿文にしてください。」
✅ 注意点
音声入力を使う際は、静かな環境・明瞭な発音を意識すると精度が上がります。
また、音声入力で作成した文は Copilot に渡す前に一度目視確認をするのがおすすめです。
7. そのほかの便利機能
Word Copilot には、構成や校正以外にも次のような便利な活用法があります。
機能 | 活用例 |
---|---|
表やリストへの変換 | 「この段落を表形式にして」 |
文章トーンの統一 | 「全体をフォーマルな文体に整えて」 |
要点箇条書き | 「このセクションを3つのポイントにまとめて」 |
既存資料の要約 | 「このWordファイルを1ページにまとめて」 |
読み上げ機能(Read Aloud) | AI音声で文章を読み上げ、リズムや誤字を確認可能 |
これらをうまく活用することで、Wordは単なる文書作成ソフトから**「知的生産支援ツール」**へと進化します。
8. 注意点とライセンス情報
- Copilotを利用するには、Microsoft 365のCopilot対応ライセンスが必要です。
(例:Microsoft 365 Business Standard/E3/E5 など) - 生成内容には誤りが含まれる可能性があります。特に専門分野では必ずファクトチェックを行いましょう。
- 一部機能(要約プレビュー、音声認識精度)は日本語環境で段階的に改善中です。
まとめ:Word Copilotで「考える」から「選ぶ」へ
Word Copilotを活用すれば、構成づくりから校正・要約まで、文章作成の全工程を一気に進められます。
さらに音声入力と組み合わせれば、思考をそのまま言葉にして即座に整文できる──まさに“AI秘書”のような存在です。
これまで「書くのが苦手」「文章に時間がかかる」と感じていた方こそ、
Word Copilotを活用して、“考える”より“選ぶ”執筆スタイルを体験してみてください。
📌 次回予告:PowerPoint Copilotで「伝わる資料」を一気に作る!
次回は、PowerPointのCopilotを使って、構成案からスライド展開・デザイン調整・ナレーション要約までを自動化する方法をご紹介します。
Wordと同様に、AIがプレゼン資料づくりを劇的に効率化してくれます。
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本日は「【第3回】Microsoft 365 Copilot Word Copilotで「構成づくり・見出し展開・校正・要約」を一気に進める方法」というテーマでMicrosoft 365 CopilotのWordでの活用方法を考えてみました。
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本日のお仕事
長崎の某社にて支援、かなりヒートアップした議論が繰り広げられる。
あと、長崎くんちのせいか人が多くて電車が満員。キツイ