
2025.9.27
生成AI・DX実践Tips 第7回~エージェントモード×自動化シナリオ構築~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「生成AI・DX実践Tips 第7回~エージェントモード×自動化シナリオ構築~」というテーマです。
はじめに
近年、中小企業から大企業まで「生成AIをどう業務に組み込むか」が大きなテーマになっています。特に、ChatGPTのエージェントモードは2025年に入り急速に進化し、単なるチャットAIから「業務を自動で回す仕組みの一部」として注目されています。
本記事では、エージェントモードと自動化シナリオ構築の組み合わせについて、実際の活用方法や導入ステップを詳しく解説します。
1. エージェントモードとは?最新アップデート概要
エージェントモードとは、ChatGPTが「指示待ちのAI」から「自律的にタスクを遂行するAI」へと進化した機能です。
例えば、従来は「請求書を作って」と入力すれば1回限りで結果を返すだけでした。しかし、エージェントモードでは以下が可能になります。
- 指定した条件で定期的に処理を行う(例:毎週月曜に売上データを集計)
- 他のツールと連携して複数のステップを自動化(例:Excelからデータ抽出 → PowerPointでグラフ作成 → メール送付)
- 状況に応じて判断し、シナリオを分岐(例:売上目標未達ならアラート、達成なら報告書を作成)
つまり、業務フローの中でAIが「自走する仕組み」を作れるのが特徴です。
2. 自動化シナリオ構築の基本フレームワーク
エージェントモードを効果的に活用するには、**「自動化シナリオ」**を設計することが重要です。
2-1. シナリオ設計の3ステップ
- トリガーを決める
- 「毎週」「毎日」「イベント発生時」など、AIが動き出すきっかけを定義。
- 例:Excelファイル更新時、フォーム入力時、Slackで特定メッセージ受信時。
- 処理フローを設計する
- データ取得 → 加工 → 出力 → 通知、といった流れを整理。
- RPAやPower Automateとの連携も有効。
- 例外処理や分岐を考える
- 「売上が目標を下回った場合は社長にメール」など条件分岐を設定。
3. 実際のツール連携例(生成AIを活かす視点)
ここがRPA単体と大きく違うポイントです。
RPAはルール通りに処理を繰り返すのが得意ですが、生成AIは“判断・解釈・文章生成”を組み込めることが強みです。
3-1. Excel × ChatGPT
- RPA的処理:売上データを集計して月次レポートを出す
- AI活用ポイント:
- 数字の傾向を自然言語で解説(例:「前年比+12%、特に関東エリアが好調です」)
- 異常値を自動で指摘(「通常の発注量を大きく超えています」)
- 利用者に合わせて要約を変える(経営層向け=3行、現場向け=詳細分析)
3-2. PowerPoint × ChatGPT
- RPA的処理:Excelデータをもとにグラフやスライドを作成
- AI活用ポイント:
- プレゼン台本やナレーション原稿を生成
- グラフの意味を解釈し補足説明を自動挿入
- スライドの見出しを対象別に最適化(「経営層向け」「新人研修用」など)
3-3. Teams / Outlook × ChatGPT
- RPA的処理:定期的に資料を送付、通知を配信
- AI活用ポイント:
- 配信用のメール本文をAIが生成(例:「今週の売上速報を共有します」)
- 受け手に応じて文章を変える(経営層=要点のみ、現場=改善提案付き)
- 社員の質問にリアルタイムで応答(FAQと連携して自然に回答)
3-4. RPA × ChatGPT
- RPA的処理:受注データ入力、請求書発行、会計仕訳登録
- AI活用ポイント:
- 請求内容の不自然な点を指摘(例:「通常単価より20%高いですが正しいですか?」)
- 請求メール文を自然な文体で自動作成
- エラー発生時に“人に伝わる説明文”で担当者に通知
4. 導入ステップ:小さく始めて大きく育てる
ステップ1:対象業務の選定
- ルーティンワーク(毎月、毎週繰り返す業務)が最適。
- 例:売上レポート、在庫管理、会議資料作成。
ステップ2:シナリオ設計
- 業務フローを書き出して、どこをAIが代替できるか整理。
ステップ3:小規模PoC(試験運用)
- まずは1部門、1プロセスで実験。
- 成功したら対象を拡大。
ステップ4:社内展開
- マニュアルや動画でナレッジ共有。
- 社員のAIリテラシー教育も同時に実施。
5. 導入のメリットと注意点
メリット
- 定型業務を自動化し、人は判断・提案に集中できる
- ヒューマンエラー削減
- 業務スピード向上(レポート作成が数時間→数分)
- 部署間の情報連携を円滑に
注意点
- 完全自動化はリスクも伴う(誤送信、誤集計) → 人による最終確認プロセスは残す
- 権限管理を徹底(特に顧客データ・会計データの扱い)
- 最初から完璧を目指さず「まずは7割自動化」で十分
6. 最新事例:エージェントモード活用の現場
- 製造業A社:生産計画をAIが自動調整、材料不足時は自動発注候補を提示
- サービス業B社:問い合わせ対応の8割をAIが処理、人が対応するのは例外ケースのみ
- 建設業C社:現場報告をAIが要約、クラウドに自動アップロードし、本社の進捗確認を即時化
これらは「RPAだけでは難しい自律的判断」をAIが担うことで実現しています。
まとめ
エージェントモードと自動化シナリオ構築は、これからのDXにおいて大きな武器になります。
特に中小企業では「人手不足」を補い、働き方改革を支える基盤にもなり得ます。
- トリガーを決める
- フローを整理する
- 分岐を設計する
この3ステップで、自社専用の「自動化シナリオ」を作れば、AIは単なるチャットボットから業務を共に回すパートナーへと進化します。
2025年は、「人がAIを使う」から「AIと人が共に働く」時代への転換点です。
ぜひ自社でも小さく始めて、エージェントモードを活かした自動化に取り組んでみましょう!
お問い合わせ
本日は「生成AI・DX実践Tips 第7回~エージェントモード×自動化シナリオ構築~」というテーマで書かせていただきました。エージェント+○○ツールという組み合わせは中小企業の業務効率化におおいに役に立つかと思いますので、ぜひ取り組んでほしいテーマです!
i-consulting officeでは、エージェント機能導入のお手伝いもさせていただきます。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
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宜しくお願いします。
本日というよりもここ3日間でやらないといけない仕事
・Y社 経営診断書作成+報告書関連も作成 9月29日締め切り
・RPAセミナー資料作成 9月30日締め切り
・L社 プレゼン資料チェック 9月29日締め切り
・I社 財務内容確認チェックして打ち合わせの準備 10月1日締め切り
おかしい?さぼったり、後回しにしたつもりはないが、なぜか締切ギリギリが目白押し!
時間のコントロールは重要ですね!と言う話。