生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。

具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
  • 補助金申請支援

と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。

経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!

本日は「生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~」というテーマです。また、小さく始めるが出てます・・・。

はじめに

前回(第5回)は、ChatGPTの「エージェントモード」でできることを紹介しました。今回はさらに踏み込み、実際にどのようなツールと連携できるのか、その事例と導入ステップを具体的に解説します。

エージェントモードの真価は「単なる会話AI」から「業務を動かす実行型AI」へと進化させる点にあります。メール、カレンダー、Excel、Slack、Teamsなど既存の業務ツールとつなぐことで、中小企業や個人事業主でも驚くほど効率化を実現できます。


1. エージェントモードとは?(おさらい)

エージェントモードは、ChatGPTに「外部ツールとやり取りする権限」を与える機能です。これにより、

  • Gmailを検索して必要なメールをまとめる
  • Googleカレンダーに予定を登録・参照する
  • Excelのデータを分析してレポートを出力する
  • TeamsやSlackに自動でメッセージを送る

といった作業を、自然な会話ベースで自動化できます。


2. 実際のツール連携事例

ここでは、企業や個人がすぐに導入できる代表的な活用例を紹介します。

2-1. Google Workspaceとの連携

  • Gmail:指定した条件でメールを検索、要約し、重要度を判別。
  • Googleカレンダー:空き時間を探し、自動で会議予定を登録。
  • Googleドライブ:資料を検索し、要約やプレゼン資料の草稿を生成。

👉 事例:営業担当が「来週のA社との打ち合わせ空いてる時間を探して日程調整メールを送って」と依頼すると、AIが自動でカレンダー確認、候補日を生成し、メール草稿まで作成。


2-2. Microsoft 365との連携

  • Outlook:顧客とのメール履歴を要約し、返信文案を生成。
  • Excel:売上データを読み込み、グラフやレポートを自動生成。
  • Teams:会議の要点を自動で議事録化し、参加者に配布。

👉 事例:経営会議後、AIがTeamsの会話ログを自動で整理して「次回までのアクションリスト」をWord形式でまとめる。


2-3. チャットツールとの連携(Slack・LINE WORKS・Chatworkなど)

  • 部署ごとのチャットに自動で情報を流す
  • お知らせや定例のリマインドを自動送信
  • 社内FAQをエージェントに対応させる

👉 事例:Slackに「在庫状況を確認して」と入力 → AIが在庫Excelを参照 → 結果をSlackに投稿。


2-4. 業務システムとの連携(CRM・ERP・会計ソフト)

最近では、kintone、freee、マネーフォワードなどクラウドサービスとも連携しやすくなっています。

  • 顧客管理(CRM):顧客ごとの履歴をAIがまとめ、次回営業提案のアイデアを提示。
  • 会計ソフト:月次決算を自動要約し、経営者向けに「キャッシュフローの改善点」を解説。

👉 事例:社長が「今月の資金繰りどう?」と質問すると、AIが会計データから資金繰り表を作り、課題と対策を整理。


2-5. 個人向け活用例

  • Todo管理(Notion・Trelloと連携)
  • ブログ作成支援(WordPressに下書き投稿)
  • 学習支援(OneNoteに自動整理)

👉 事例:フリーランスが「明日のタスクを整理して」と依頼すると、AIがNotionのタスク管理とGoogleカレンダーを照合し、効率的なスケジュールを提案。


3. 導入ステップ(はじめての人向けガイド)

ステップ1:目的を決める

「メール対応を楽にしたい」「会議の議事録を自動化したい」など、まずは1つの具体的な業務課題を決めましょう。

ステップ2:利用するツールを選ぶ

自社がすでに使っているGoogle WorkspaceやMicrosoft 365を優先すると導入がスムーズです。

ステップ3:ChatGPTの設定を確認

  • ChatGPT Plus(有料プラン)でエージェントモードを有効化
  • ツール連携(Google / Microsoftアカウントなど)を許可

ステップ4:小さなタスクで試す

例)「Gmailから昨日のA社のメールを要約して」
例)「Excelの売上データを棒グラフにして」

ステップ5:徐々に業務に組み込む

  • 定例タスク(週次会議、経費精算チェックなど)に導入
  • 部署ごとの業務に合わせて拡張

4. 成功のポイントと注意点

成功ポイント

  1. 小さな成果から始める
     → いきなり全社導入ではなく、営業部や経理部など一部署から試す。
  2. 人間のチェックを残す
     → 100%任せるのではなく、重要メールや資料は人が最終確認。
  3. 業務フローに自然に組み込む
     → 既存のカレンダー・メール・チャットに自動で流す仕組みを作る。

注意点

  • セキュリティ・情報管理のルールを整える
  • 社員が「AIが何をしているのか」理解できるよう教育する
  • AIの誤回答(ハルシネーション)に備え、最終判断は人間が行う

5. 今後の展望

2025年以降、エージェントモードはさらに進化し、複数ツールを跨いだ自律的なワークフローが可能になります。

  • 顧客からのメール → カレンダー調整 → 議事録作成 → 請求書発行まで自動化
  • 生成AIが経営データをモニタリングし、「赤字リスクあり」と経営者にアラート

中小企業にとっても「人手不足の解消」「働き方改革」「属人化の解消」に直結する技術です。


まとめ

エージェントモードは「人の作業を置き換えるAI」ではなく、「人を強化するAI」です。

  • GoogleやMicrosoftなど普段使うツールと連携
  • 小さな業務から導入
  • 成功体験を積み重ね、徐々に範囲を広げる

この流れを押さえれば、誰でも明日からエージェントモードを業務に活かせます

中小企業・個人事業主でも導入可能な「実践的DX」の第一歩として、ぜひ活用を進めてみてください。

お問い合わせ

本日は「生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~」というテーマで書かせていただきました。
しばらく、エージェントモードにこだわってブログを書いていこうと思います。
i-consulting officeでは、エージェント機能導入のお手伝いもさせていただきます。
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宜しくお願いします。

本日のお仕事

昨日は「沈黙の艦隊」を見てしまい、ブログを書くのを忘れてしまいました。
とりあえず言いたいのは深町艦長は原作通り、豪快で明るく、海江田と同期の人であってほしかった。
本日はT社の経営会議でした。いろいろな話をさせていただきました。
しかし、中小企業に対するシステム会社の対応がひどい!というのが本日の感想です。
・T社 経営会議参加
・AI 課題の提出
・各種 請求書の作成
あとは、RPAセミナーの資料とY社の経営診断の資料がまだまだ良いアイディアが出ない・・・。

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