
2025.9.26
生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~」というテーマです。また、小さく始めるが出てます・・・。
はじめに
前回(第5回)は、ChatGPTの「エージェントモード」でできることを紹介しました。今回はさらに踏み込み、実際にどのようなツールと連携できるのか、その事例と導入ステップを具体的に解説します。
エージェントモードの真価は「単なる会話AI」から「業務を動かす実行型AI」へと進化させる点にあります。メール、カレンダー、Excel、Slack、Teamsなど既存の業務ツールとつなぐことで、中小企業や個人事業主でも驚くほど効率化を実現できます。
1. エージェントモードとは?(おさらい)
エージェントモードは、ChatGPTに「外部ツールとやり取りする権限」を与える機能です。これにより、
- Gmailを検索して必要なメールをまとめる
- Googleカレンダーに予定を登録・参照する
- Excelのデータを分析してレポートを出力する
- TeamsやSlackに自動でメッセージを送る
といった作業を、自然な会話ベースで自動化できます。
2. 実際のツール連携事例
ここでは、企業や個人がすぐに導入できる代表的な活用例を紹介します。
2-1. Google Workspaceとの連携
- Gmail:指定した条件でメールを検索、要約し、重要度を判別。
- Googleカレンダー:空き時間を探し、自動で会議予定を登録。
- Googleドライブ:資料を検索し、要約やプレゼン資料の草稿を生成。
👉 事例:営業担当が「来週のA社との打ち合わせ空いてる時間を探して日程調整メールを送って」と依頼すると、AIが自動でカレンダー確認、候補日を生成し、メール草稿まで作成。
2-2. Microsoft 365との連携
- Outlook:顧客とのメール履歴を要約し、返信文案を生成。
- Excel:売上データを読み込み、グラフやレポートを自動生成。
- Teams:会議の要点を自動で議事録化し、参加者に配布。
👉 事例:経営会議後、AIがTeamsの会話ログを自動で整理して「次回までのアクションリスト」をWord形式でまとめる。
2-3. チャットツールとの連携(Slack・LINE WORKS・Chatworkなど)
- 部署ごとのチャットに自動で情報を流す
- お知らせや定例のリマインドを自動送信
- 社内FAQをエージェントに対応させる
👉 事例:Slackに「在庫状況を確認して」と入力 → AIが在庫Excelを参照 → 結果をSlackに投稿。
2-4. 業務システムとの連携(CRM・ERP・会計ソフト)
最近では、kintone、freee、マネーフォワードなどクラウドサービスとも連携しやすくなっています。
- 顧客管理(CRM):顧客ごとの履歴をAIがまとめ、次回営業提案のアイデアを提示。
- 会計ソフト:月次決算を自動要約し、経営者向けに「キャッシュフローの改善点」を解説。
👉 事例:社長が「今月の資金繰りどう?」と質問すると、AIが会計データから資金繰り表を作り、課題と対策を整理。
2-5. 個人向け活用例
- Todo管理(Notion・Trelloと連携)
- ブログ作成支援(WordPressに下書き投稿)
- 学習支援(OneNoteに自動整理)
👉 事例:フリーランスが「明日のタスクを整理して」と依頼すると、AIがNotionのタスク管理とGoogleカレンダーを照合し、効率的なスケジュールを提案。
3. 導入ステップ(はじめての人向けガイド)
ステップ1:目的を決める
「メール対応を楽にしたい」「会議の議事録を自動化したい」など、まずは1つの具体的な業務課題を決めましょう。
ステップ2:利用するツールを選ぶ
自社がすでに使っているGoogle WorkspaceやMicrosoft 365を優先すると導入がスムーズです。
ステップ3:ChatGPTの設定を確認
- ChatGPT Plus(有料プラン)でエージェントモードを有効化
- ツール連携(Google / Microsoftアカウントなど)を許可
ステップ4:小さなタスクで試す
例)「Gmailから昨日のA社のメールを要約して」
例)「Excelの売上データを棒グラフにして」
ステップ5:徐々に業務に組み込む
- 定例タスク(週次会議、経費精算チェックなど)に導入
- 部署ごとの業務に合わせて拡張
4. 成功のポイントと注意点
成功ポイント
- 小さな成果から始める
→ いきなり全社導入ではなく、営業部や経理部など一部署から試す。 - 人間のチェックを残す
→ 100%任せるのではなく、重要メールや資料は人が最終確認。 - 業務フローに自然に組み込む
→ 既存のカレンダー・メール・チャットに自動で流す仕組みを作る。
注意点
- セキュリティ・情報管理のルールを整える
- 社員が「AIが何をしているのか」理解できるよう教育する
- AIの誤回答(ハルシネーション)に備え、最終判断は人間が行う
5. 今後の展望
2025年以降、エージェントモードはさらに進化し、複数ツールを跨いだ自律的なワークフローが可能になります。
- 顧客からのメール → カレンダー調整 → 議事録作成 → 請求書発行まで自動化
- 生成AIが経営データをモニタリングし、「赤字リスクあり」と経営者にアラート
中小企業にとっても「人手不足の解消」「働き方改革」「属人化の解消」に直結する技術です。
まとめ
エージェントモードは「人の作業を置き換えるAI」ではなく、「人を強化するAI」です。
- GoogleやMicrosoftなど普段使うツールと連携
- 小さな業務から導入
- 成功体験を積み重ね、徐々に範囲を広げる
この流れを押さえれば、誰でも明日からエージェントモードを業務に活かせます。
中小企業・個人事業主でも導入可能な「実践的DX」の第一歩として、ぜひ活用を進めてみてください。
お問い合わせ
本日は「生成AI・DX実践Tips 第6回~エージェントモードをさらに活かす!実際のツール連携事例と導入ステップ~」というテーマで書かせていただきました。
しばらく、エージェントモードにこだわってブログを書いていこうと思います。
i-consulting officeでは、エージェント機能導入のお手伝いもさせていただきます。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact
Instagram:https://www.instagram.com/i_consulting_office/
LINE公式アカウント:https://lin.ee/xHeD62c
宜しくお願いします。
本日のお仕事
昨日は「沈黙の艦隊」を見てしまい、ブログを書くのを忘れてしまいました。
とりあえず言いたいのは深町艦長は原作通り、豪快で明るく、海江田と同期の人であってほしかった。
本日はT社の経営会議でした。いろいろな話をさせていただきました。
しかし、中小企業に対するシステム会社の対応がひどい!というのが本日の感想です。
・T社 経営会議参加
・AI 課題の提出
・各種 請求書の作成
あとは、RPAセミナーの資料とY社の経営診断の資料がまだまだ良いアイディアが出ない・・・。