
2025.10.2
生成AI・DX実践Tips 第12回 ~Microsoft Copilot ノートブックの使い方~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「生成AI・DX実践Tips 第12回 ~Microsoft Copilot ノートブックの使い方~」というテーマです。個人的にもGoogleのNotebookLMとどのように違うのかを検証していかないといけないなと感じている内容です。
はじめに
生成AIがオフィスワークに急速に浸透している今、Microsoft Copilot はWord・Excel・PowerPoint・Outlookなどに統合され、私たちの仕事の進め方を大きく変えています。
その中でも、まだあまり知られていないのが 「Copilotノートブック」 機能です。
チャット形式の一問一答を超え、ノートブックを使えば 「AIと継続的に考えを整理し、プロジェクトを推進する」 ことができます。
本記事では、Copilotノートブックの基本から、Microsoft 365全体との連携方法、さらに実務シナリオまでを解説します。
Copilotノートブックとは?
Copilotノートブックは、AIとのやり取りを ノート形式で保存・再利用できる作業スペース です。
- 長文の指示や複数タスクをまとめて入力できる
- 会話をノートに保存して後から再利用可能
- 「質問」「資料」「目的」を整理して体系的に扱える
👉 一問一答チャットではなく、プロジェクト単位でAIと伴走するためのワークスペース として活用できます。
Google NotebookLMとの違い
Copilotノートブックは、よくGoogle NotebookLMと比較されますが、用途が異なります。
項目 | Microsoft Copilotノートブック | Google NotebookLM |
---|---|---|
主な用途 | 業務効率化・DX推進 | 学習・研究・調査 |
データ連携 | Word、Excel、Outlook、Teams、SharePoint、PDF | Google Drive、PDF、テキスト資料 |
利用環境 | Microsoft 365 Copilot契約ユーザー | Googleアカウント |
向いている人 | ビジネスユーザー、DX担当者 | 学生、研究者、ライター |
👉 Copilotノートブック=業務特化型、NotebookLM=学習・研究特化型 という棲み分けを理解すると使い分けがスムーズです。
※GoogleNotebookの優位性として、Youtube動画読み込めるところは違いがありますね。Copilotノートブックはマルチモーダルの範囲が狭いみたい。
Copilotノートブックでできること(機能別)
① Q&A・要約・整理
- 会議の議事録を「要点5つ」にまとめる
- 顧客インタビューを「次回アクション」だけ抽出
- 社内規程をFAQ化して共有
② Excel・Word・PowerPoint連携
- Excelの売上データを要約・分析
- Wordで営業レポートを自動作成
- PowerPointで経営会議スライドを生成
③ SharePoint連携:ナレッジ活用
- SharePointに保存された資料を取り込み、要約やFAQ化
- 部署ごとのナレッジベースとして利用
④ Forms連携:アンケート分析
- Formsで収集したアンケート結果をノートブックに貼り付け分析
- 満足度別の傾向を抽出し、改善提案を生成
⑤ Teams連携:会議効率化
- Teams会議の文字起こしをノートブックに取り込み要約
- タスクを整理し、議事録化
⑥ Outlook・Planner連携:タスク管理
- Outlookメールを要約して「対応タスク」を抽出
- ノートブックで整理 → Plannerに落とし込んで実行管理
⑦ DX推進の基盤として
- プロジェクト単位でノートを作り、議事録・ナレッジ・調査結果を一元化
- SharePointやFormsのデータを活用し、現場データ→AI要約→経営資料 まで自動化の下地を作れる
実務での活用シナリオ(業務別)
1. 営業活動の効率化
- Excelの顧客データをノートブックに取り込み
- 「売上傾向を要約」「次回訪問の優先度を提案」
- Wordで営業報告を生成し提出
2. 経営会議の準備
- SharePointに蓄積された会議資料をノートブックで整理
- 「意思決定が必要な課題」を抽出
- PowerPointで会議資料を自動生成
3. 教育・研修
- Formsで収集した研修アンケートをノートブックに貼り付け
- 「理解度が低いテーマ」を抽出し改善提案を生成
- Teamsに共有して次回研修に反映
4. DX推進の基盤づくり
- 部署ごとにノートを作成し、議事録・ナレッジ・調査を一元化
- 経営層はノートを見るだけで要点を把握できる
導入ステップ
- Copilotを契約
Copilotノートブックは、Microsoft 365 Copilot契約ユーザーで利用可能です。
WordやExcel、OutlookなどのCopilotパネルに「ノートブック」タブが表示され、特別な設定は不要です。 - ノートブックを開く
Word、Excel、OutlookなどのCopilotパネルから「Notebook」をクリック。 - 資料や指示を入力
複数のタスクや長文の要望をまとめて入力可能。 - 保存して再利用
ノート単位で管理し、継続的に改善・追記が可能。
まとめ
Copilotノートブックは、単なるチャットAIではなく 「Microsoft 365全体をつなぐ生成AIのハブ」 です。
- SharePoint:ナレッジ蓄積
- Forms:データ収集
- Teams:共有と議論
- Outlook / Planner:実行管理
これらを橋渡しすることで、業務効率化だけでなく DX推進のスピードを加速 できます。
👉 次回は「生成AI・DX実践Tips 特別編~Copilotノートブック vs Google NotebookLM ~企業はどちらを選ぶべきか?~」を解説します。
問い合わせ
本日は「生成AI・DX実践Tips 第12回 ~Microsoft Copilot ノートブックの使い方〜」というテーマでした。
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宜しくお願いします。
本日のお仕事
・I社:財務改善コンサルティングということで情熱の「お金のブロックパズル指導!」
・M社、A社、MJ社のコンサルティング報告と支援計画書要約作成
・Y社 経営診断書がようやく送付できる状況
ようやくというかなんというか書類作業が久しぶりにしっかりできた気がするのでヨシ!