
2025.10.6
【第1回】Microsoft 365 Copilotの共通機能とは?すべての業務をスマートにするAIの力
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
具体的には、次のようなテーマを中心にサポートしています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務デジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AI活用のご提案・導入支援
- 補助金申請支援
と書くと幅広いのですが、前職がIT企業のため最近は特に
「DX・AIをテーマにした研修講師」
として活動する機会が増えています。
経営に関するお困りごとや、従業員育成に関心をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「【第1回】Microsoft 365 Copilotの共通機能とは?すべての業務をスマートにするAIの力」というテーマです。
最近はCopilotの機能にふれてきましたが、改めて基本的な機能から振り返ってCopilotがどこまで使えそうなツールなのかを書いていきたいと思います。
それでもChatGPTとかGeminiのほうがイイね!というオチが待っているかもしれません。
あと、アイキャッチ画像がしょぼいことはひじょうに残念。
はじめに:Copilotとは何か?
今、業務の現場で注目を集めているのが「Microsoft 365 Copilot」。
これは、Word、Excel、Outlook、Teamsなど、私たちが日常的に使っているMicrosoft 365の各アプリに直接組み込まれた生成AIアシスタントです。
Copilotは、単に「文章を作るAI」ではありません。
メール、会議記録、ドキュメント、スケジュールなど、Microsoft 365内のデータや文脈を理解しながら、実際の業務をサポート・自動化するという点が最大の特徴です。
ChatGPTのように一から文章を生成するのではなく、あなたの仕事の中に入り込み、
「次に何をすべきか」「どの情報を使うべきか」を理解して助けてくれる――まさに“業務の相棒”と言えるAIです。
本記事では、Copilotの中でも「どのアプリでも共通して使える便利な機能=共通機能」に焦点を当てて解説します。
① 自然言語での操作:話しかけるだけで業務が進む
Copilotの最大の魅力は、自然な言葉で操作できることです。
たとえば次のように話しかけるだけで、複雑な操作を実行してくれます。
- 「この表の傾向を教えて」
- 「このメールに返信文を作って」
- 「この議事録を要約して」
これまで数分~数十分かかっていた作業が、数秒で完了することも珍しくありません。
Wordでの報告書作成、Excelでのグラフ分析、Outlookでのメール返信など、あらゆるアプリで同じように“話しかけるだけ”で動作する点が共通の強みです。
特別なスキルや関数の知識は不要。まさに「パソコン操作を自然言語で完結できる時代」が到来しました。
② 文脈理解と提案力:あなたの“今”を理解するAI
Copilotは単なる命令待ちのAIではありません。
いま開いているファイルや過去のやり取りをもとに、「何をしているか」を理解して先回り提案してくれます。
たとえば――
- Wordで報告書を作成しているとき、関連するExcelデータを自動的に引用。
- Outlookでメールを返信するとき、添付ファイルや過去のスレッド内容を要約して返信案に反映。
- Teamsの会議中に、「前回の議事録を要約して」と頼めば、過去の会議ノートや発言履歴を踏まえて概要を生成。
このように、Copilotはあなたの作業状況と文脈を把握し、
“次に必要なこと”を提示してくれるため、単なる作業効率化を超えて「思考の加速」を助けてくれます。
③ Microsoft Graphとの連携:社内データを横断的に活用
Copilotを支える基盤技術が「Microsoft Graph」です。
これは、ユーザーのメール、Teamsのチャット、カレンダー、OneDriveやSharePoint上のファイルなど、Microsoft 365全体のデータを安全に統合する仕組みです。
CopilotはこのGraph経由で必要な情報を検索・要約・引用します。
たとえば:
- 「先週の営業会議の内容をまとめて」
→ Teams会議の議事録・チャット・ファイルを自動で横断分析 - 「〇〇さんとの最近のやり取りを要約して」
→ Outlook・Teams・OneDriveの関連データをまとめて要約
さらに、外部システムとの連携(Graph Connectors)にも対応しており、
CRMや会計システムのデータを取り込んで分析することも可能です。
これにより、Copilotは“社内の情報をつなぐハブ”としての役割を果たします。
「情報を探す時間」を削減し、「意思決定に集中する時間」を増やす――これがCopilotの真価です。
④ セキュリティと権限管理:企業利用でも安心のAI設計
AI導入で最も気になるのが「情報漏洩のリスク」。
しかし、CopilotはMicrosoft 365のセキュリティポリシーに完全準拠しており、アクセス権限を厳格に守ります。
主な特徴は次の通りです。
- 権限外のデータにはアクセスしない(Graph経由で制御)
- すべてのデータ通信が暗号化されている
- プロンプトや生成結果は学習に利用されない(LLMの再学習なし)
- Microsoft 365の感度ラベル、情報バリア、条件付きアクセスがそのまま適用
さらに、**Enterprise Data Protection(EDP)**により、
AIの出力や入力内容も企業のセキュリティポリシーで一元管理可能です。
つまり、「AIに聞いたこと」「AIが生成した内容」も含めて情報保護の対象になるため、
機密データを扱う企業でも安心して導入できる仕組みになっています。
Copilotが変える日常業務シーン
では、実際にどんな場面で役立つのでしょうか?
共通機能を使った代表的な活用例を見てみましょう。
業務シーン | Copilotの活用例 | 効果 |
---|---|---|
会議準備 | 過去の議事録を要約し、アジェンダを自動生成 | 準備時間を1/3に短縮 |
メール対応 | 長文メールを要約し、返信文を自動作成 | 対応漏れや遅延を防止 |
資料作成 | Wordで構成案・本文を生成、PowerPointでスライド化 | 企画書作成を効率化 |
データ分析 | Excelでグラフ作成+傾向分析を自然言語で指示 | 専門知識不要で分析可能 |
社内情報検索 | 「この案件に関する最新資料をまとめて」 | Teams・OneDriveから即時抽出 |
このように、Copilotの共通機能は「文書作成」「分析」「コミュニケーション」「情報検索」といった幅広い領域で活躍します。
特に、時間を奪われがちな“情報を探す・整理する”作業をAIが肩代わりしてくれる点は大きな価値です。
導入前に知っておきたい注意点
- すべての機能を使うには追加ライセンスが必要
Microsoft 365 Copilotは、Microsoft 365 E3/E5、Business Standard/Premiumなどのライセンス上に追加契約が必要です。 - Copilotは「代行者」ではなく「共同作業者」
AIが作った内容を鵜呑みにせず、最終チェックは人間が行うことが前提です。 - 社内ポリシー整備が不可欠
Copilotの利用範囲・プロンプトのルール・出力内容の確認手順を整備しておくことが重要です。 - プロンプト設計が鍵
指示の具体性(目的・条件・出力形式など)を伝えることで、Copilotの精度が大きく向上します。
まとめ:Copilotは“業務の相棒”になる
Microsoft 365 Copilotの共通機能は、
自然言語で操作でき、文脈を理解し、社内データを横断的に活用できる――
そんな“頼れる業務パートナー”のような存在です。
一方で、AIが提示する内容には誤りの可能性もあるため、
「Copilotが導き、ユーザーが判断する」関係を築くことが重要です。
2025年現在、Copilotは急速に進化しており、
今後は「Copilotエージェント」や「Copilotノートブック」など、より高度な自動化も実現しつつあります。
AIが“使える人”と“使われる人”の差は、今後ますます広がっていくでしょう。
ぜひこの共通機能を理解し、日々の業務に取り入れてみてください。
次回予告
次回は、「Excel Copilotの便利機能とデータ分析の自動化」について詳しくご紹介します。
お楽しみに!
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本日は「第1回】Microsoft 365 Copilotの共通機能とは?すべての業務をスマートにするAIの力~」というテーマでした。Microsoft 365 Copilotの機能を改めて基本から紹介していきたいと思います。
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本日のお仕事
・RPAセミナー資料完成 あとは事務局に送付だけ!これも今日中に終わらせたい。
・就労支援施設のコンサルティングの作業が少々
・Y社 経営診断の修正キターっ!ちょっと大変かも。
少し仕事が落ち着いて、ほんの少しだけ余裕が出てきた感じです。
余裕がでるのはよくないですね。某宰相みたいに「働いて、働いて、」という気持ちでやらないといけません。