2025.11.7
【Z世代への接し方と教え方】価値観を理解し、“共感”から始める職場コミュニケーション~心理的安全性と1on1がカギ!世代間ギャップを超えるマネジメント術~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
そんな私の提供できるサービスを考えてこんな経営者に出会いたいと考えています。
- DX推進/生成AI活用を社内に取り入れたいが何から始めていいかわからない。
- 経営数字を使った根拠ある経営判断をしたい。
- 自社の強みを見直し、根拠のある経営計画を作成したい。
- 採用・定着を実現するための理念策定・浸透を行いたい。
といろいろ書いてますが、経営に関するお困りごとは気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日の研修レポートは「【Z世代への接し方と教え方】価値観を理解し、“共感”から始める職場コミュニケーション~心理的安全性と1on1がカギ!世代間ギャップを超えるマネジメント術~」という内容です。DX、AI、会計関連の研修についてお話してきましたが、某研修会社の方から依頼をいただき、Z世代についての研修も行いました。
👇こんな方におすすめ!
- 若手社員との会話が噛み合わないと感じている上司・管理職の方
- Z世代の育成に悩むリーダー・教育担当者
- 世代間ギャップを乗り越え、信頼関係を築きたい方
- チームの心理的安全性を高めたい方
1. 研修の目的 ― “理解”から“実践”へ
近年、多くの企業で「若手社員との関わり方がわからない」「何を考えているのか見えない」といった声が上がっています。
この研修では、Z世代の価値観や背景を理解し、実践的な関わり方を学ぶことを目的に開催されました。
テーマは「Z世代への接し方と教え方」。
“上司・先輩のあり方を見直し、明日から1つでも実践してみる”という、行動変容を促す構成です。
2. Z世代とは? その価値観を正しく理解する
Z世代とは、1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代。
インターネットやSNSと共に育ち、「多様性」「共感」「自己理解」を重視する特徴があります。
🔹Z世代の主な特徴
- 高望みをせず、自分の時間を大切にしたい
- 誰と働くかを重視し、仕事の内容より人間関係を重んじる
- 社会貢献意識が高く、倫理観が強い
- 無駄な競争を好まず、心理的安全性を求める
- SNS世代らしく、他者の目線を意識して行動する
つまりZ世代は、「モノよりコト」「所有より共感」「指示より対話」を求める世代なのです。
3. 世代間ギャップはなぜ起きるのか?
研修では、世代間ギャップの原因を「4つの社会変化」として整理しました。
| 分類 | 変化の内容 |
|---|---|
| 情報技術の変化 | SNSやチャットツール中心のデジタルコミュニケーションへ |
| 人口構造の変化 | 若手が少ない「逆ピラミッド」社会。企業が人材に選ばれる時代 |
| キャリアの変化 | 「安定した終身雇用」は幻想。転職・副業が前提のキャリア観 |
| 文化・価値観の変化 | 「お金より共感」「多様性を尊重」する社会へ |
つまり、上司の常識が通じないのは、若者が変わったからではなく、社会そのものが変化したから。
ここを理解することが、Z世代育成の第一歩です。
4. Z世代に“嫌われる”上司7パターンとは?
「話を聞かない」「価値観を押し付ける」「成果主義一辺倒」など、昔ながらの指導法は通用しません。
研修では“Z世代に好かれない上司7タイプ”を実例付きで紹介しました。
❌好かれない上司の特徴(抜粋)
- 自分の成功体験に固執する
- 「若いころの苦労は買ってでもしろ」タイプ
- 数字ばかりを追う業績至上主義者
- 丸投げして後出しで叱る上司
- 理由を説明せず「とにかくやれ」と命令
- 理不尽な指示や方針転換を繰り返す
- 言うことがコロコロ変わる
これらに共通するのは、“コミュニケーションの欠如”。
Z世代は「対話」を通して納得したい世代です。命令よりも、共感・説明・意味づけが必要なのです。
5. Z世代に“好かれる”7つのコミュニケーションテクニック
研修の後半では、すぐに使える7つの実践スキルが紹介されました。
キーワードは「心理的安全性」と「1on1ミーティング」です。
| No | テクニック | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 場づくり(1on1) | 雑談中心で“部下のための時間”をつくる |
| ② | 傾聴(オウム返し) | 「感情」への共感を意識して聴く |
| ③ | 質問で解像度を上げる | 5W3Hで事実を整理し、誤解を防ぐ |
| ④ | 数値化して可視化 | 理想と現実のギャップを「点数化」して行動を促す |
| ⑤ | リフレーミング | ネガティブをポジティブに“意味づけ”し直す |
| ⑥ | 足し算の指導法 | 「どうすれば?」という未来志向の問いかけ |
| ⑦ | サンドイッチフィードバック | 感謝→改善→期待の順で伝える |
この7つのスキルは、Z世代だけでなく全世代に通じる普遍的なリーダーシップの基礎。
特に「心理的安全性のある職場づくり」は、離職防止にもつながります。
6. 企業事例から学ぶ ― Z世代育成のヒント
研修では、大手企業の取り組み事例も紹介されました。
どの企業にも共通しているのは、「若手を信じて任せる」「多様性を尊重する」「対話の場をつくる」という姿勢です。
- リクルート社:新入社員も参加可能な新規事業提案制度 →「ゼクシィ」「スタディサプリ」が誕生
- 味の素社:Z世代主催の社内研修 → noteで発信し共感を得る取り組み
- セプテーニ社:VRやオンラインOBOG訪問でキャリア支援 → 学びながら帰属意識を高める
どの事例も、ボトムアップ×心理的安全性×デジタルコミュニケーションを上手に融合しています。
7. 明日からできる3つの実践ポイント
最後に、研修のまとめとして紹介された“即実践できるポイント”を紹介します。
- 1on1で「雑談」する時間をつくる
─ 指導よりも“聴く”ことを優先。感情への共感を意識する。 - 「どう思う?」と問いかけてみる
─ 指示ではなく、考える機会を与えることで主体性を育てる。 - 「ありがとう」「助かった」を言葉にする
─ 承認の一言が、Z世代のモチベーションを劇的に高める。
8. 研修を終えて ― 世代を超えた“対話の文化”へ
この研修を通して参加者からは、
「Z世代は価値観が違うのではなく、社会が変わっただけだと気づいた」
「まずは自分が変わることから始めてみたい」
といった声が多く聞かれました。
Z世代への接し方とは、「共感」と「信頼」を軸にしたコミュニケーションの再構築。
世代を超えて学び合い、成長し合う職場文化を築くことこそが、これからのマネジメントの本質です。
🌱まとめ:Z世代育成のカギは「心理的安全性」と「共感」
- 命令より“対話”、批判より“共感”を
- 1on1や雑談を通じて関係を築く
- 「どうすれば?」の質問で主体性を引き出す
- リーダー自身も変化を恐れない
Z世代を理解することは、単なる“若者対策”ではなく、組織そのものをアップデートすること。
世代間ギャップを越え、心理的安全性に満ちたチームづくりが、これからのリーダーの使命です。
📚引用・参考文献一覧
この研修は以下の本などを参考にさせていただいています。
■ 書籍
- 『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本』
著者:竹内 義晴
発行所:株式会社 翔泳社 - 『Z世代の取扱説明書』
著者:白附 みくる(株式会社OMOCI 代表取締役)
発行所:星野書房 - 『Z世代に嫌われない上司 嫌われる上司』
著者:加藤 京子
発行所:株式会社ぱる出版 - 『プロの思考整理術』
著者:和仁 達也
発行所:かんき出版
お問い合わせ
本日は「【Z世代への接し方と教え方】価値観を理解し、“共感”から始める職場コミュニケーション~心理的安全性と1on1がカギ!世代間ギャップを超えるマネジメント術~」というテーマで研修内容を書かせていただきました。
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本日のお仕事
本日はIT関連のお打ち合わせで広島の呉まで訪問。
良いお打ち合わせになったと思います。
海軍カレーを食べるという良い体験をしました。滞在わずか2時間で移動だけで6時間は使ってますけど。