2025.12.3
会計業務改善コンサルティング【第4回】:中小企業がすぐ取り組める“会計DX改善案10選”― 自動化・標準化・可視化で業務を変える実践ステップ―
朝の投稿でも昼の投稿でもこんばんは。
i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
そんな私の提供できるサービスを考えてこんな経営者に出会いたいと考えています。
- DX推進/生成AI活用を社内に取り入れたいが何から始めていいかわからない。
- 経営数字を使った根拠ある経営判断をしたい。
- 自社の強みを見直し、根拠のある経営計画を作成したい。
- 採用・定着を実現するための理念策定・浸透を行いたい。
といろいろ書いてますが、経営に関するお困りごとは気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「会計業務改善コンサルティング【第4回】:中小企業がすぐ取り組める“会計DX改善案10選”― 自動化・標準化・可視化で業務を変える実践ステップ―」と題して、会計業務に着目して書き残しておきたいと思います。
🌟 こんな方におすすめ
- 会計業務のムダ・非効率をなくしたい経営者・管理者
- 社長や現場から「経理が遅い」と言われてプレッシャーのある経理担当者
- 会計DXをどこから始めればよいかわからない企業
- Excel作業が多くミスが出やすいと感じている方
- “低コスト・すぐできる改善策”を知りたい中小企業
🧭 はじめに:会計DXは“機能導入”ではなく“効果導入”
中小企業の会計DXにおいて最も多い課題は、
「何をやれば一番効果が出るのかがわからない」 という点です。
会計DXは下記の3つの方向性に分けると、改善ポイントが見えやすくなります。
① 自動化(Automation)
→ 手入力・転記・ファイルコピーを減らす
② 標準化(Standardization)
→ 人によってやり方が違う“属人作業”を減らす
③ 可視化(Visualization)
→ 経営に必要な数字が“1クリック”で見える状態を作る
本記事では、それぞれの観点から “すぐ取り組めて効果が大きい改善策10選” をまとめました。
🎯 中小企業がすぐ取り組める 会計DX改善案10選
① 銀行明細の自動取得(銀行API連携)
🔍 効果
- 入金消込の精度向上
- 手入力ゼロ
- 月次締めが高速化
🛠 できること
主要な銀行ではオンラインバンキングのAPI連携に対応しており、
freee、マネーフォワード、弥生会計など主要ソフトと連携可能。
💡 ポイント
- CSV取込より圧倒的に楽
- “毎日自動連携”が可能な銀行も多い
② OCRで請求書・領収書を自動読み取り(AI-OCR)
🔍 効果
- 入力の手間削減(5分→10秒)
- ミス削減
- 請求書の保管・検索が簡単に
🛠 ツール例
- MoneyForward「請求書スキャン」
- 弥生「スマート取引取込」
- 無料なら「Google Drive OCR」も利用可能
💡 最新トレンド
2024〜2025年でAI-OCRの精度は大幅に向上し、
表形式の請求書でもほぼ自動認識が可能。
③ 経費精算アプリでレシート処理をゼロに
🔍 効果
- 紙レシートの保管が不要
- 振込データ作成が自動化
- 承認フローが標準化
🛠 導入しやすいアプリ
- 楽楽精算
- ジョブカン経費精算
- Concur Expense
- マネーフォワード経費
💡 経費精算アプリの価値
- スマホで撮影 → OCR → 自動仕訳
- 交通費はICカード読み取りで自動計算
“月末経費の山”が消える代表的DX施策
④ Excel PowerQueryで自動カンタンETL(データ整形)
🔍 効果
- 取込・整形作業を完全自動化
- 月次レポートの作成時間が90%削減
- 大量データも高速処理
🛠 活用例
- CSVの自動整形(会計ソフト出力→分析用へ)
- 売上データと仕入データの突合
- 月次レポートの自動更新
💡 中小企業で“即効性が最も高い”のはPowerQuery
Excel標準機能なので追加費用ゼロ。
操作はGUIベースで、IT初心者でも習得しやすい。
⑤ 振込データの自動生成(FBデータ・全銀フォーマット)
🔍 効果
- 振込ミスゼロ
- 銀行の窓口・ATMに行く必要なし
- 1件ずつ入力するムダも削減
🛠 ポイント
- 会計ソフト・販売管理ソフトから出力可能
- ネットバンキングで取り込み→確認→実行
“支払業務のDX”は銀行連携とセットで最速改善できます。
⑥ 会計ソフトの自動仕訳ルール設定
🔍 効果
- 毎月同じ仕訳を自動化
- 人による判断ぶれを防ぐ
- 月次決算が3日以上早まることも
🛠 おすすめの仕訳ルール
- 振込手数料
- 家賃
- 水道光熱費
- クレジットカード会社の明細
“仕訳ルールを10個作るだけ”で別世界になります。
⑦ Googleフォーム × スプレッドシート × ChatGPTで伝票自動作成
🔍 効果
- 手書き伝票ゼロ
- 社内申請を標準化
- スプレッドシートが“仕訳の原本”として機能
🛠 できること
- 費用申請
- 売上申請
- 支払依頼
- 発注依頼
ChatGPTと連携すれば、
入力内容 → 自動仕訳案の生成
まで可能。
⑧ Power Automateで“コピペ作業”を完全自動化
🔍 効果
- Excelから会計ソフトへの転記などを自動化
- 毎月の定例作業をロボットに任せられる
- 人手不足の解消に直結
💡 代表的な自動化例
- 毎朝の売上データを自動取得 → Excelに集計
- ファイル名ルールで自動仕訳フォルダ作成
- 会計資料のPDFを自動振り分け
Power AutomateはMicrosoft 365に含まれていることが多く、
追加コストなしで始められるDXツール。
⑨ 固定資産管理をクラウド化(Excel脱却)
🔍 効果
- 減価償却計算が自動化
- 資産情報の更新ミスが減る
- 固定資産台帳が最新状態に
🛠 ツール例
- マネーフォワード固定資産
- PCA固定資産
- freee固定資産
資産数が多い企業ほど即効性が高い施策です。
⑩ 月次レポートを“自動更新型”にする(Excel×PowerBI)
🔍 効果
- 月次資料が1クリックで生成
- 経営会議の準備コストが激減
- 売上や原価の“濃淡”を見える化
🛠 活用ポイント
- Excel PowerQueryでデータ取得
- PowerBIで可視化
- ダッシュボードをクラウド共有
「月次資料は作るのではなく、更新するだけ」
という世界が実現できます。
📌 まとめ:まずは“3つだけ”導入すると効果が爆発する
10個すべてを一気にやる必要はありません。
中小企業がまず着手すべきは 以下の3つ です。
✅ Step1:銀行連携(自動明細取得)
→ 入金確認・消込が自動化され、月次締めが早まる。
✅ Step2:OCRによる請求書読み取り
→ 手入力ゼロ+紙管理から解放。
✅ Step3:PowerQueryで月次レポート自動化
→ 取込・整形・集計の9割が自動に。
これだけで、
月20〜40時間の経理工数削減
は現実的に実現できます。
次回!第5回:改善後の運用定着と“数字で語れる経営”の仕組み作り
― 月次締めの高速化・管理会計・KPI導入
“改善して終わり”にならないように
運用ルール、チェックリスト、KPIの作り方を解説。
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本日は「会計業務改善コンサルティング【第4回】:中小企業がすぐ取り組める“会計DX改善案10選”― 自動化・標準化・可視化で業務を変える実践ステップ――」というテーマのブログを書かせていただきました。
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