2025.12.8
事業計画作成シリーズ全5回 第1回:事業計画づくりは「AIとの共同作業」の時代へ― まずは“聞くべきことを聞けるAI”を準備する―
朝の投稿でも昼の投稿でもこんばんは。
i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
そんな私の提供できるサービスを考えてこんな経営者に出会いたいと考えています。
- DX推進/生成AI活用を社内に取り入れたいが何から始めていいかわからない。
- 経営数字を使った根拠ある経営判断をしたい。
- 自社の強みを見直し、根拠のある経営計画を作成したい。
- 採用・定着を実現するための理念策定・浸透を行いたい。
といろいろ書いてますが、経営に関するお困りごとは気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日からは「事業計画作成シリーズ全5回 第1回:事業計画づくりは「AIとの共同作業」の時代へ― まずは“聞くべきことを聞けるAI”を準備する―」と題して、中小企業診断士らしくAIを活用した事業計画作成支援をテーマに全5回で進めていきます。
🌟こんな方におすすめ
- 創業・新規事業・補助金申請などで事業計画書が必要な方
- 文章をまとめることに苦手意識がある
- ChatGPT/Copilot を使ってみたが、実務とのつなげ方が分からない
- 計画書づくりに時間がかかりすぎて困っている
- AIを活用しながら、より質の高い計画をつくりたい
※ 「AIを使いつつ、経営のプロと一緒に作れたら…」という方にも最適です。
✨ AIを使うだけで、事業計画書づくりは劇的にラクになる
事業計画書を作るとき、こんなことに困った経験はありませんか?
- どこから書けばいいかわからない
- 頭の中の内容を整理できない
- 市場や競合の説明がうまく書けない
- 数値の予測が難しい
こうした負担は、実は 生成AIを使うだけで大きく減らせます。
AIは…
- 必要な情報を質問してくれて
- 文章のたたきを作ってくれて
- 考えを整理しやすくしてくれて
- 数値モデルの作成も手伝ってくれる(第4回で紹介)
これだけで作業時間は一気に短縮できます。
ただし、ここで大事なポイントがあります👇
AIは優秀でも、事業の“本質的な判断”までは担いきれない。
そのため、
AI+経営者だけで進めると“それっぽいけど浅い計画書”になりがちです。
だからこそ、
📌 AIの力 × 診断士の経営視点
この組み合わせが、最も効率よく、かつ実現性の高い計画づくりになるのです。
⚠️ AIに丸投げしても「使える計画書」にはならない理由
AIに「事業計画書を書いて」といえば、それなりの文章は出てきます。
しかし、それは“情報がそろった前提”の文章であり、実際には次の問題が起きます。
- ビジネスモデルの理解が浅い
- 想定市場が現実とずれている
- 経営課題が一般論になってしまう
- 金融機関・補助金向けの説得力が弱い
これらは AIの限界ではなく、AIが得た情報の限界 です。
つまり、
AIに正しく答えられるように、“聞くべき質問” を設計することが最重要。
そして、この“質問設計”は
経営やビジネスモデルの知識がないと難しい部分でもあります。
この点で、
👤 AIに詳しい中小企業診断士がいると、質問設計の精度が一気に上がる
→ AIが集める情報が深くなる
→ 計画書の質が上がる
→ 実行可能な内容になる
というメリットが自然と生まれます。
💡 AIを「ヒアリング担当者」にするだけで作業が変わる
事業計画書に必要な情報の8割はヒアリングで決まります。
ところが…
- 何をどう話せばいいかわからない
- 視点が漏れる
- 言語化が追いつかない
という悩みが多いのも事実です。
そこで有効なのが AIヒアリング です。
AIが順番に質問してくれると、
- 思考が整理される
- 必要な情報が漏れなく集まる
- 話しながら頭がクリアになる
- 計画書のベースができる
まるでプロの聞き手に話しているような感覚になります。
さらに、ここに経営の専門知識が加わると、
✨ AIが集めた情報を「どう計画に落とし込むか」の精度が格段に上がる
これが、AI単独では実現しにくい部分です。
🧰 すぐ使える「ヒアリングAIプロンプト」
以下のプロンプトを入れるだけで、AIが事業計画書づくりの質問係になります。
🔧【ヒアリングAIプロンプト】
#指示文
あなたは「事業計画書作成のためのヒアリング専門AI」です。
これから、事業計画書に必要な情報を漏れなく聞き出してください。
#質問領域(ここはヒアリング)
1. 事業内容・提供価値
2. 顧客ターゲット・顧客課題
3. 市場環境・競合
4. 自社の強み(技術・実績・差別化)
5. ビジネスモデル(収益構造・販売方法)
6. 現状の課題・リスク
7. 今後の事業方針・戦略
8. 数値計画の前提(売上、人員、投資等)
9. 実行体制(組織、外部パートナー)
#質問ルール
・1つずつ丁寧に質問する
・回答に不足があれば深掘りする
・最後に「要点整理」としてまとめる
まずは「事業内容」について質問してください。
📝 AIヒアリングを使うメリット
AIが質問してくれるだけで、次のような変化が生まれます。
✔ 1人で悩む時間が減る
「どこから考えるか?」という迷いがなくなる。
✔ 思考が整理される
質問に答えていくと、自然と事業の全体像がクリアになる。
✔ 計画書の骨組みが勝手にできる
後の文章化が圧倒的にラクになる。
✔ 専門家が補正すると“さらに強い内容”になる
AIの整理 × 診断士の知見で、深み・説得力が高まる。
特に、
事業内容を言語化したいが整理できない…
という方にとっては、非常に大きな助けになります。
🌐 AIが整理した情報は「事業計画の骨格」になる
ヒアリングが進むと、AIは次のような整理を自動で行います。
- 要点まとめ
- 顧客課題の棚卸し
- 強みの明確化
- ビジネスモデルの構造化
- 戦略の方向性
- SWOT・3C分析
これらは そのまま計画書に転用できる品質 です。
ただし、どこまで深掘りするか、どこを重点にするかは事業によって異なります。
そのため、
AIのまとめた内容を“事業として成立する形”に整える作業は、専門家が入ると一気に進みます。
AIが材料を集め、
専門家が料理するイメージです。
🎯 第1回まとめ
- AIによって事業計画づくりの負担は大きく減る
- ただし“丸投げ”では浅い計画になりがち
- 最初に作るべきは「ヒアリングができるAI」
- AIの質問に答えるだけで情報が整理される
- AI × 専門家の組み合わせがもっとも効果的
特に、
「AIで効率化しながら、実現性の高い計画書を作りたい」
という方には、この方法がとても向いています。
🔜 次回予告
第2回:AIが集めた情報を“事業の骨格”に仕上げる方法
ヒアリング結果を
SWOT・3C・戦略案・ビジネスモデル
へ落とし込む実践ステップを紹介します。
お問い合わせ
本日は「事業計画作成シリーズ全5回 第1回:事業計画づくりは「AIとの共同作業」の時代へ― まずは“聞くべきことを聞けるAI”を準備する―」というテーマのブログを書かせていただきました。
中小企業の事業計画作成に少しでもお役に立てればと思います。
i-consulting officeではAIを活用して、実効可能性と実現性の高い事業計画作成のお手伝いを致します。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
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宜しくお願いします!
本日のお仕事
・H社(小売業) 経営改善計画の準備
・Nコンサル社 財務研修のお打ち合わせ
・N社(建設業) DX推進のための資料作り
今日は間違って、ハザード点灯したままコインパーキング駐車でバッテリー上がって泣いた日・・・。