事業計画書作成シリーズ 全5回 第3回:事業計画書の“文章部分”をAIで仕上げる技術― ヒアリング内容から企画書レベルの文章を生成する―

朝の投稿でも昼の投稿でもこんばんは。
i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。

そんな私の提供できるサービスを考えてこんな経営者に出会いたいと考えています。

  • DX推進/生成AI活用を社内に取り入れたいが何から始めていいかわからない
  • 経営数字を使った根拠ある経営判断をしたい。
  • 自社の強みを見直し、根拠のある経営計画を作成したい。
  • 採用・定着を実現するための理念策定・浸透を行いたい。

といろいろ書いてますが、経営に関するお困りごとは気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!

本日は「事業計画書作成シリーズ 全5回 第3回:事業計画書の“文章部分”をAIで仕上げる技術― ヒアリング内容から企画書レベルの文章を生成する―」です。AIに丸投げするのは気を付けようというような文章です。と書きつつ私も結構丸投げです。ただ、事業計画などは丸投げはやめましょう。

🌟こんな方におすすめ

  • 事業計画書を書くのが “とにかくしんどい…” と感じる経営者
  • 補助金・融資・経営改善計画などで文章作成に時間がかかっている方
  • AIで効率化したいが、「文章生成の正しい使い方」がわからない方
  • コンサルとして、事業計画書作成の品質を一段上げたい士業・専門家
  • “一人でゼロから作る”苦しみから解放されたい方

✨はじめに

第1回・第2回では、
「AIに聞かせるためのヒアリング設計」と「事業の骨格をまとめる方法」
について紹介してきました。

そして今回のテーマは――

ヒアリング内容をもとに、AIで“企画書レベルの文章”を作る技術

ここができると、
「文章にするのが苦手」
「どう構成して書けばいいかわからない」
という悩みが一気に消えます。

ただし、AIに丸投げすると“絶対に失敗”します。
AIと一緒に作るからこそ、
中小企業診断士のような専門家の関与があると、文章の精度が爆上がりする部分 でもあります。


❌AI文章生成で“絶対にやってはいけない丸投げ”

多くの方がやってしまう失敗がこちらです👇

「このメモをもとに事業計画書を書いて」

これはAIが最も苦手とする使い方。
理由はシンプルで、

  • 何を重視するのか
  • どんな構成で書くのか
  • どの水準の読み手を想定するか(金融機関?行政?)
  • 文章のトーン(専門的?柔らかい?)

これを 指定しないとAIは推測して書く ため、
「なんか薄い文章」「一般論ぽい内容」になりやすいのです。


🎯私が実際に使っている“鉄板構成テンプレート”

事業計画書の文章部分は、
以下の6つの章立てで“ほぼ全部”書けます。


①市場・顧客(ターゲット・市場動向・顧客課題)

  • 市場規模
  • 近年の変化
  • 顧客層
  • 顧客の困りごと(ペイン)

AIに書かせるときは「誰の課題か」を明確にしてあげると精度が一気に上がります。


②自社の強み(アセット・人材・ノウハウ)

ここはAIが勝手に盛りがちなので注意ポイント。
AIは一般論を書くクセがあるため、

  • 他社にはない資源
  • 経営者・スタッフの経験
  • 過去の実績

など 実データを与えるほど良質な文章が出ます。


③課題・機会(SWOTのO/W/Sから抽出)

市場機会(Opportunity)
弱み(Weakness)
強み(Strength)
を踏まえて論理的に書く章です。

ここも人の判断が重要。
AIの文章は方向性がズレやすいので、
コンサルが“軌道修正”することで質が上がります。


④解決策・提供価値(顧客のペインに対するソリューション)

  • 提供サービス・商品
  • どの課題をどう解決するか
  • 競合との違い
  • ビフォーアフター

文章が最も重要になる章です。

AIに任せると抽象表現が増えるため、
あなた(または診断士)が具体情報を与えることで高品質な文章になります。


⑤数値目標(売上・客数・原価・利益)

ここはAIが“勝手に数字を作る”のが危険ポイント。
AIに予測を任せるのではなく、

  • 過去データ
  • 想定客数
  • 単価設定

など 根拠を与えてAIに整理させる使い方 がベスト。


⑥実行計画(ロードマップ・KPI・体制)

AIはロードマップを作るのが得意です。

ただしここでも“丸投げNG”。
計画期間や担当者が必要です。


🧠 AIに文章を書かせる“鉄板プロンプト”

以下はコンサル現場で私も実際に使っているものです。
すべてコピペ利用OKです。


①「情報をもとに事業計画書の章立て案を作らせる」

あなたは行政申請・金融機関提出に対応できる専門ライターです。

以下のヒアリング情報をもとに、
事業計画書の章立て案(市場・顧客/自社の強み/課題・機会/解決策/数値目標/実行計画)を作成してください。

・市場情報:
・顧客情報:
・提供価値:
・自社の強み:
・課題:

読み手は「金融機関担当者」。  
専門用語は使いすぎず、論理的で過不足ない構成にしてください。

②「内容の過不足を指摘させるプロンプト」

以下の事業計画書の文章について、
行政・金融機関提出レベルで必要な情報が
「足りていない点」「不要な点」「曖昧な点」を指摘してください。

そして、改善案も箇条書きで提示してください。

【文章】
(ここにAIが書いた文章をペースト)

AIに“自分の文章を添削させる”のは非常に効果的。
品質が一気に上がります。


③「行政・金融機関向けに文章を整えるプロンプト」

以下の文章を、行政申請・金融機関が評価しやすいトーンに整えてください。

要件:
・主語・述語を明確に
・数字は可能な限り明示
・曖昧な表現を具体化
・論理的構成を維持

【文章】
(ここに加筆前の文章)

行政は「根拠」
金融機関は「達成可能性」
を好むため、この手のプロンプトは非常に有効です。


🔍 実際のコンサル現場での注意点

AIを使うと文章生成は“めちゃくちゃラク”になります。

しかし、ここで重要なのはコレ👇


AIの文章は“80点”。最後の20点はコンサルの仕事。

その理由は、

  • AIは事業を“実際に見ていない”
  • 業界固有のニュアンスが弱い
  • 仮説の優先順位や戦略の強弱が決められない
  • “審査に通りやすくする”微妙な書き分けは人間の役割

だからこそ、

AI × 中小企業診断士(コンサル)の組み合わせは最強

AIが文章の8割を作り、
診断士が本質部分を整えることで、
スピードも品質も桁違いに上がります。


💡 読者が得られる未来

適切にAIを使いこなすと、
次のようなメリットが現実になります。

  • 文章作成の時間が“3分の1以下”に
  • 補助金の申請書が通りやすくなる
  • 金融機関からの信頼が上がる
  • 事業計画書のクオリティがブレない
  • 「ひとりで書く苦しみ」がなくなる

そして何より、
AIとの共同作業で“考えることに集中できる”
これが最大の価値です。


🎉まとめ

本日のポイントを再整理します。


✅AIに丸投げは絶対NG

→ 構成・読み手・方針を明確にする

✅事業計画書は6構成で書くと失敗しない

市場 → 強み → 課題 → 解決策 → 数値目標 → 実行計画

✅鉄板プロンプトで効率は劇的に向上

章立て案 / 添削 / 行政・金融機関向け整形

✅AIは80点、最後の20点がプロの価値

→ 診断士の関与で計画書の質が別物に


✨次回予告

第4回:AIで“数値計画”を作り込む技術
― 売上・費用・利益をロジカルに組み立てる

をお届け予定です。
「数字が苦手な方ほど役立つ内容」なのでお楽しみに!

お問い合わせ

本日は「事業計画書作成シリーズ 全5回 第3回:事業計画書の“文章部分”をAIで仕上げる技術― ヒアリング内容から企画書レベルの文章を生成する―」というテーマのブログを書かせていただきました。
中小企業の事業計画作成に少しでもお役に立てればと思います。
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