SWOT分析 機会分析④低価格化による機会発掘

こんにちは。i-consulting offceの田中 健太郎です。
・クロスSWOT分析による企業の積極戦略構築コンサルティング
・お金のブロックパズルによるキャッシュフロー経営支援
・小規模DX提案による業務改善コンサルティング
・補助金関係の申請のご支援
こんなことをやっています。

前回から引き続き、SWOT分析のお話を書こうと思います。
今日の機会分析のテーマは”低価格化による機会の発掘”です。

低価格化による機会発掘

低価格化による機会発掘とは、「そこまで要求しないから、もっと低価格のニーズ」を発掘するということです。

例えば
●必要な機能スペックはここだけで他はいらないと顧客が思っていること
●無駄な機能スペック、過剰なサービスを減らしても顧客が喜ぶもの
これだけのことをやればお客様が喜ぶと思っていても、実際には「ここまでしてもらわなくていいから、もう少し安くなれば手を出しやすいのに・・・」という話です。
最近ではサブスクリプションなどの月々低額での商品がありますが、もう1,000円安ければ定期購入してもいいのに・・・なんてことはないでしょうか?
今回は、その低価格化に対応するために顧客にどのような質問をするべきか?という点と低価格化を実現するための一般的な対策について書いておきたいと思います。

低価格を実現するための顧客への質問方法と対策【徹底解説】

ビジネスにおいて、低価格を実現することは競争力を高め、顧客満足度を向上させる重要な要素です。しかし、ただ価格を下げるだけではなく、顧客のニーズに応じたコスト削減が求められます。本記事では、低価格を実現するための顧客への効果的な質問方法と、コスト削減の具体的な対策について詳しく解説します。

1. 顧客に低価格を実現するための質問方法

顧客ニーズを深掘りする質問を行うことで、無駄を省き、必要な部分にリソースを集中させることができます。以下の質問方法を参考に、顧客とのコミュニケーションを図りましょう。

  • ニーズの優先順位を聞く
    • 価格、品質、納期の中で一番重要なのはどれですか?」と尋ねることで、顧客が最も重視している要素を把握できます。例えば、納期に余裕があるなら、その分コストを削減できる可能性があります。
  • 使用状況や頻度を確認する
    • どのくらいの頻度で使用しますか?」「どのような環境で使いますか?」と質問することで、不要な機能や仕様を省くことができます。これにより、製品やサービスの過剰なスペックを抑え、低価格を実現できるケースがあります。
  • 機能や仕様に対するこだわりを尋ねる
    • この機能は絶対に必要ですか?」や「省略しても良い要素はありますか?」と質問することで、顧客が妥協できる部分を見つけ出し、価格を抑えることが可能です。
  • 購入履歴や他製品との比較を聞く
    • 以前購入した商品やサービスに不満はありましたか?」と尋ね、過去の経験を元に、無駄な機能や仕様をカットできる部分を探します。これにより、顧客に最適な低価格プランを提供できます。

2.中小企業でもできる!低価格を実現するための具体的な対策

中小企業にとって、低価格での提供は競争力の源泉になりますが、同時にリソースの制約も考慮する必要があります。そこで、中小企業でも無理なく実践できるコスト削減の方法を紹介します。

1. 業務の効率化によるコスト削減

手作業の簡素化やツールの導入は、コスト削減に大きな効果をもたらします。例えば、業務フローを見直し、無駄な工程を削減するだけで生産性が向上し、コストが削減できます。以下は中小企業でも実行しやすい効率化の方法です。

  • フリーソフトやクラウドサービスの活用
    • 中小企業では高価なシステムを導入するのが難しい場合がありますが、クラウドベースのソフトウェアやフリーの管理ツールを活用することで、手軽に業務の効率化を図ることができます。例えば、会計ソフトや在庫管理ソフト、プロジェクト管理ツールの活用です。
  • ルーチン業務の見直し
    • 日常業務の中で、不要な作業や重複しているタスクを省き、時間とリソースを節約します。特に手動の処理が多い部分は、テンプレートや自動化できる部分を増やしていくことで効率化が進みます。

2. 原材料や仕入れコストの削減

仕入れコストの削減は、直接的なコストカットに直結します。中小企業でも無理なく取り組める方法をいくつか紹介します。

  • 地元の業者や仕入れ先との交渉
    • 地元のサプライヤーと長期的な関係を築き、定期的な発注や大量発注のメリットを提案することで、価格交渉の余地が生まれます。また、ローカルなサプライヤーは大手に比べて柔軟に対応してくれることが多いです。
  • 共同購入や協力体制の構築
    • 同業他社と協力して共同購入を行うことで、単価を下げることができます。業界内の団体やネットワークを活用して、仕入れに関する情報を共有したり、共同で取引を行うことで、スケールメリットを享受できます。

3. サービスや製品のパッケージ化

中小企業においても、既存のリソースを最大限に活用するためのパッケージ化は非常に有効です。無駄な手間を省くことでコストを削減し、低価格で提供できるようになります。

  • 簡易版や基本プランの提供
    • フル機能を備えた製品やサービスの代わりに、シンプルなプランを作成し、価格を抑えたバージョンを提供することで、顧客に選択肢を提供できます。これにより、顧客が必要な機能だけを選べるため、低価格を実現できます。
  • 余剰在庫やロット商品をセット化して販売
    • 余剰在庫や期限が近い商品を組み合わせたお得なセットを提供することで、在庫処理と売上向上の両方を図ることができます。このようなセット商品は、顧客にとってもお得感があり、リピート購入の促進にも繋がります。

4. 社内教育とスタッフのスキル向上

中小企業ではリソースが限られているため、従業員のスキル向上が直接的にコスト削減に繋がります。以下のような方法でスタッフの能力を強化し、効率的な運営を図りましょう。

  • 社内でのクロストレーニング
    • 複数の業務をこなせるスタッフを育成することで、リソースの最適配分が可能となり、外部委託や追加人材の採用を減らせます。また、各スタッフが幅広いスキルを持つことで、業務の停滞を防ぎ、効率を高められます。
  • 簡易な内部研修やマニュアル作成
    • 内部研修や手順の標準化を進め、無駄な時間を削減します。特に新しいスタッフの育成には、詳細なマニュアルがあるとスムーズに業務を習得できます。

5. 顧客との関係強化

中小企業にとって、顧客との強い関係は持続的な売上とコスト削減に繋がります。以下の方法で顧客との関係を強化し、低価格戦略を実現します。

  • 既存顧客へのフォーカス
    • 新規顧客を獲得するコストは高いため、既存顧客に対するリピート施策を強化することが効果的です。既存顧客に特典や割引を提供し、定期購入や契約を促進することで、安定した収益源を確保できます。
  • フィードバックの収集と活用
    • 顧客からのフィードバックを積極的に取り入れ、サービスや製品を改善することで、顧客満足度が向上します。特に中小企業では、顧客との距離が近いため、迅速に対応することで競争優位性を高めることができます。

まとめ:中小企業でもできる現実的なコスト削減策

中小企業が低価格を実現するためには、自社のリソースを最大限に活用し、効率化を進めることがカギとなります。過剰な設備投資や高価なツールの導入を避け、簡易なツールや工夫を使って、効果的にコストを削減しましょう。また、顧客との信頼関係を構築し、既存顧客の満足度を高めることで、安定した売上を確保しつつ、低価格の提供を可能にします。

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