「OKRで組織の一体感を高める!中小企業が取り入れるべき目標管理の新常識」

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
  • 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
  • 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言

経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。

本日は先日のタイムマシン法に関連して、大きな目標(Objective)を設定し、それを測定可能な成果指標(Key Results)に分解するフレームワークであるOKRについて書いておきたいと思います。

1.OKRとは?

OKR(Objectives and Key Results)は、シリコンバレーの企業で広く活用されている目標管理フレームワークです。
従来の MBO(目標管理制度) のように「個人目標達成」を強調するのではなく、
「組織全体の方向性」と「個人の挑戦的な貢献」をリンクさせる」 ことを目的としています。

  • Objective(目標):大きな方向性や理想像(定性的、ワクワクする内容)
  • Key Results(主要な成果):その目標を測定可能にする定量的指標(数値目標)

例えば、

  • Objective:地域で最も信頼される建設会社になる
  • Key Results:
     ① 顧客アンケート満足度90%以上
     ② 新規案件のリピート率60%達成
     ③ 不具合・クレーム件数を前年比30%削減

2.OKRの要点

OKRを理解するための3つのポイントを整理します。

  1. 大胆な目標(Objective)を掲げる
     達成できるか微妙な挑戦的目標を設定する。
  2. 定量的な成果(Key Results)で測定する
     成果は数値で確認できることが必須。
  3. 全員に公開し透明性を確保する
     部署や個人のOKRを共有し、チーム全体の方向性を揃える。

3.OKRのメリット・デメリット

メリット

  • 組織全体の方向性を共有できる
  • 挑戦的な目標設定で成長を促す
  • 短いサイクル(四半期ごと)で振り返り、改善可能
  • 部門間の壁を超えた一体感を生み出す

デメリット

  • 慣れないと「目標が高すぎる」と感じる
  • KPI(管理指標)との違いが混同されやすい
  • 評価制度と直結させると失敗しやすい(OKRは「挑戦するための目標」であり、人事評価には必ずしも直結しない)

4.中小企業での具体的な活用例

例1:製造業

  • Objective:不良率ゼロの製造ラインを目指す
  • Key Results:
     ① 不良率を0.5%以下に削減
     ② 月次改善提案を5件以上実施
     ③ 出荷後クレーム件数を月平均2件以内

例2:サービス業(飲食店)

  • Objective:地域で一番「口コミ」で選ばれる店になる
  • Key Results:
     ① Googleレビュー★4.5以上を維持
     ② 月間口コミ投稿件数50件達成
     ③ リピーター率を70%に引き上げ

5.OKR導入を進める際のステップ

  1. 会社の方向性(ビジョン)を明確にする
  2. 会社全体のOKRを設定
  3. 部署・チームのOKRへブレークダウン
  4. 個人のOKRを策定
  5. 定期的(週次・月次)に進捗確認
  6. 四半期末に振り返り、学びを次に活かす

6.OKRヒアリング用穴埋め式プロンプト

#指示

あなたは優秀な中小企業診断士です。以下の質問に答えていただき、その内容をもとにOKR(Objectives and Key Results)を策定してください。OKRは挑戦的かつ測定可能な形に整理してください。

#概要

このヒアリングは、企業が中長期的な方向性を明確にし、四半期や年間での具体的な成果目標を定めるために行います。
OKRは「ワクワクする理想像(Objective)」と「達成を測る数値(Key Results)」で構成します。

#質問事項(詳細版)

  1. ビジョン・理想像
     御社が3年後、5年後に「こうなっていたい」と思う理想の姿はどのようなものですか?
     (例:地域No.1の○○業者になる、全国展開する、人材が定着し働きやすい職場になる 等)
  2. 最重要課題の特定
     直近1年間で「必ず解決したい・達成したい」と考えている最大の課題は何ですか?
     (例:売上増加、人材育成、品質改善、認知度向上、業務効率化 等)
  3. 顧客からの評価
     お客様や取引先から「こう思われたい」「こう評価されたい」と考えるイメージはどんなものですか?
     (例:安心して任せられる会社、対応が早い会社、技術力が高い会社 等)
  4. 数値化できる指標
     経営上重視している指標は何ですか?
     (例:売上高、営業利益率、顧客満足度、新規顧客数、リピート率、クレーム件数、納期遵守率、離職率 等)
  5. 現状と目標値
     上記で挙げた指標について、
     ① 現状はどのくらいの数値ですか?
     ② 今期・来期にどのくらいの数値を目指したいですか?
  6. 挑戦的な水準
     「ちょっと背伸びすれば届く」「全力で頑張れば実現できる」と思える水準はどのあたりですか?
  7. 組織体制・役割分担
     OKRを達成するにあたって、どの部署や誰がどのように関わる必要がありますか?
  8. 達成期限とチェック方法
     このOKRを達成したかどうかを、どのタイミング(週次・月次・四半期)で確認したいですか?

#出力形式

  • Objective(目標):理想像を短くインパクトのある文で表現
  • Key Results(主要な成果):数値化できる目標を3~4項目で記載
  • 行動の方向性:誰が・どのように取り組むかを簡潔にまとめる

👉 この質問を使えば、経営者や管理職が自社のOKRを自然に言語化できるようになります。

問い合わせ

本日は大胆な目標を掲げるOKRについて書きました。
i-consulting officeでは、OKRのプロンプトを利用して、お客様の目標作成・目標管理を支援させていただきます。

ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。

お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact

LINE公式アカウント:https://lin.ee/xHeD62c

宜しくお願いします。

本日のお仕事(8/18)

  • TH社クライアント 営業会議出席
  • A社 経営革新計画作成支援
  • S氏 Zoomミーティング
  • T社 財務研修資料作成 継続

だらけてしまったお盆休みはもうおしまいにして、きっちり稼働しないとあかんという気持ちです。

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