
2025.8.24
AIで売上改善!中小企業のための最新マーケティング活用術 第2回:生成AIでできる「市場・顧客分析」徹底解説~中小企業でも即実践できるAI活用術~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
- 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
- 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言
経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は先日作成した「AIで売上改善!中小企業のための最新マーケティング活用術」の内容から、「市場・顧客分析」に特化した内容で書いておきたいと思います。
1. はじめに
市場や顧客の動向を把握する「市場・顧客分析」は、事業戦略やマーケティングの出発点です。しかし従来の調査方法は、調査会社への依頼やアンケート設計・集計に時間とコストがかかり、中小企業にはハードルが高いものでした。
そこで注目されているのが 生成AIを活用した市場・顧客分析 です。ChatGPTやCopilotなどのAIは、公開情報や自社データをもとに、調査から分析・レポート化まで短時間で行ってくれます。
本記事では、以下の3つの活用例を 具体的な手順・効果・ツール例 とあわせて詳しく解説します。
- ChatGPT+検索連携による市場調査
- レビュー分析による顧客インサイト抽出
- SNSトレンド分析によるニーズ発見
2. ChatGPT+検索連携で「最新市場動向」を把握する
● 従来の課題
- 新しい市場データを調べるには、観光庁や自治体の統計サイトを探す必要がある
- 専門家に依頼すると数十万円かかる場合もある
- 自力で調べても情報が断片的で整理に時間がかかる
● AI活用のポイント
ChatGPTを検索連携(Bing, Perplexity, Feloなど)させることで、最新のニュース・統計・レポートを横断的に要約 できます。
ヒアリング型プロンプト例
下記のプロンプトを使うにあたり、前提条件は自社に合わせた形で、出力フォーマットに関しては自社の知りたい情報に調整してください。
#指示
あなたは中小企業の経営戦略コンサルタントです。
私は「市場動向を把握して事業方針を考えたい経営者」です。以下の観点で情報を整理してください。
#前提条件
- 地域:福岡市
- 業種:観光・飲食関連
- 期間:2024年以降の最新データ
- 情報源:ニュース記事、自治体統計、観光庁データなど
#出力フォーマット
- 最新の市場動向(訪日観光客数、国内観光客数の推移)
- 人気スポットや消費行動の変化
- インバウンド比率(国別)
- 今後のトレンド予測(AIの見解込み)
- 経営戦略への示唆
● 実効性
- 中小企業でも「自社に必要な情報だけ」ピンポイントで収集できる
- 営業戦略や新サービス開発の方向性をスピーディに決定できる
- 経営者が最新トレンドを把握しやすくなる
3. レビュー分析で「顧客の本音」を掴む
● 従来の課題
- アンケートは回答率が低く、バイアスがかかりやすい
- 口コミやレビューは膨大で、読み切れない
- 改善点を数値化できず、感覚的な判断に偏る
● AI活用のポイント
レビュー文をAIに読み込ませ、「ポジティブ評価TOP3/不満点TOP3」 を自動抽出します。
ヒアリング型プロンプト例
指示文で自分は何者なのかに注意!前提条件を自分の事業に設定することときちんとレビューを読み込ませることが重要かと思います。
#指示
あなたはデータ分析の専門家です。
私は「飲食店の店長」です。Googleレビューや食べログレビュー100件を読み込みました。以下の観点でまとめてください。#前提条件
- 店舗:福岡市の和食居酒屋
- データ:レビュー本文(肯定・否定両方含む)
- 分析対象:直近1年分
#出力フォーマット
- 顧客が高く評価している点(TOP3)
- 顧客が不満を感じている点(TOP3)
- 改善すべき優先順位(高→低)
- 改善策の具体例(例:料理提供スピード改善、キャッシュレス対応)
- マーケティングに活用できるキャッチコピー例
活用シーン
- 飲食店 → 新メニュー開発やサービス改善に直結
- 小売業 → 人気商品の特徴や改善要望を反映
- 宿泊業 → 「清潔さ」や「立地」など顧客評価を数値化
● 実効性
- 数百件のレビューを数分で整理可能
- 改善点を経営会議で即共有できる
- 顧客満足度向上とリピーター獲得につながる
4. SNSトレンド分析で「今売れるキーワード」を掴む
● 従来の課題
- Twitter(X)、Instagramの投稿は膨大で追い切れない
- トレンドは日単位で変化するため、従来の調査手法では遅い
- 若年層の嗜好は特に変化が速い
● AI活用のポイント
SNS投稿をAIに整理させ、売れ筋ワード・流行アイテム・人気ハッシュタグ を可視化します。
ヒアリング型プロンプト例
指示文では自分がどのような役割なのか?対象SNSに注意しましょう。ターゲット設定もきちんとやりましょう。
#指示
あなたはSNSマーケティングの専門家です。
私は「20代女性向けのファッションブランド担当者」です。
Instagramの投稿データを分析し、流行トレンドを整理してください。#前提条件
- 対象SNS:Instagram
- 期間:2025年夏
- ターゲット:10代後半~20代女性
- データ:人気ハッシュタグ、投稿写真の傾向
#出力フォーマット
- 人気ハッシュタグランキングTOP10(使用頻度付き)
- どのような写真やアイテムと一緒に使われているか
- どの層が主に利用しているか(例:女子高生、社会人女性)
- 購買に直結するワード候補
- 新商品や広告キャンペーンに活用できる提案
得られるアウトプット
- 人気ハッシュタグ例:「#シアートップス」「#Y2Kコーデ」「#映えカフェ」
- 各ワードの使用頻度推移
- 投稿されている写真の傾向(色・場所・アイテム)
- 購買につながりやすい層(10代女性、20代会社員など)
● 実効性
- 新商品のネーミングや販促キャンペーンに即反映可能
- Instagram広告のキーワード選定に活用
- 流行に敏感なターゲット層に効率的にリーチ
5. 生成AI市場分析の導入ステップ
- 目的を明確化
- 「新メニュー開発のための顧客不満点抽出」
- 「次季キャンペーンのトレンドワード調査」など
- データ収集方法を決める
- 公開データ(観光庁統計、自治体オープンデータ)
- 自社レビュー(Googleマップ、楽天市場レビュー)
- SNSハッシュタグ
- AIツールを選定
- ChatGPT+検索連携
- Perplexity(調査レポートに強い)
- Notion AI(社内での情報整理に便利)
- 分析&アウトプット化
- レポート形式(Word, PowerPoint)
- ダッシュボード形式(Excel, PowerBI)
6. まとめ
生成AIを活用した市場・顧客分析は、
- スピード:数時間かかる調査を数分に短縮
- コスト削減:調査会社依頼に比べ数十分の一
- 即効性:戦略・商品開発・販促に直結
というメリットがあります。
特に中小企業にとっては「従来は手が届かなかった高度な市場調査」が手軽にできる点が最大の価値です。
今後はAI分析を 日常業務の一部として習慣化 することで、常に最新の顧客ニーズをキャッチし、競合より早く市場対応できる企業が勝ち残るでしょう。
こんなプロンプトをいろいろ試しながら市場・顧客分析を行いましょう。
なお、プロンプト例に関しては自社の状況や業種に合わせて変更して使用してみてください。
そのまま使用すると、「思ってたのと違う!」となる可能性が高いです。
問い合わせ
本日は、AIで売上改善!中小企業のための最新マーケティング活用術の第2回目ということで、
「市場・顧客分析」について具体的にどのように生成AIに質問すべきか?を書いてみました。
i-consulting officeでは、DX支援、生成AI導入支援、生成AIを活用したマーケティングの支援を行っています。ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。
お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact
LINE公式アカウント:https://lin.ee/xHeD62c
宜しくお願いします。
本日のお仕事
本日のお仕事は昨日と変わらず・・・
・財務に関する研修資料作成、さっさと完成させたいがどんな演習が楽しんでもらえるかを考えるのに苦労してます。
・明日8月25日のT社に向けたコンサルティングの準備
この2つに集中して終わらせたい。