はじめてでも分かるSTPフレームワーク入門―市場細分化・ターゲティング・ポジショニングの極意

おはようございます。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIをテーマとした各種研修講師
  • 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
  • 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言

経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日はマーケティングのフレームワークであるSTPについてかいせつしておきます。13/100

1. STPフレームワークの解説

STPは、市場を「細分化(Segmentation)」し、自社が狙う「ターゲット(Targeting)」を決め、顧客に響く「ポジショニング(Positioning)」を設計する3ステップのフレームワークです。

  1. Segmentation(市場細分化)
    顧客属性や行動、ニーズで市場をグルーピングし、似た特徴を持つ顧客セグメントを抽出。
  2. Targeting(ターゲット選定)
    市場細分化した中から、自社の強みや資源とマッチし、収益機会が大きいセグメントを選ぶ。
  3. Positioning(ポジショニング)
    選んだターゲットに「自社製品/サービスがどのように価値を提供するか」を明確にし、競合と差別化するメッセージを設計。

2. 要点まとめ

  • 市場理解:多様な顧客ニーズを把握し、適切に分類
  • 資源配分:限られたマーケティング予算・人員を最適なセグメントに集中
  • 差別化要素:ターゲットごとに最適化された価値提案で競合優位を確立

3. メリット・デメリット

項目メリットデメリット
Segmentation・顧客ニーズの多様性を整理できる
・マーケティング効果が高まる
・細分化しすぎるとリソース分散につながる
・データ収集コストがかかる
Targeting・集中的な施策でROI向上
・ブランドメッセージが明確
・選ばなかった市場機会を失うリスク
・ターゲット変更に柔軟性が必要
Positioning・競合との差別化が図れる
・顧客の心に残りやすい
・一度定めると変更が難しい
・実行フェーズで一貫性維持が求められる

4. 具体例:架空の中小企業「和菓子工房 花見屋」の活用シナリオ

  1. Segmentation
    • 年代:20〜30代女性、40〜60代シニア層
    • 購買動機:ギフト需要/自分用のおやつ
    • 購入チャネル:ECサイト/店頭
  2. Targeting
    • メイン:30代女性(健康志向・SNSシェア重視)
    • セカンダリ:60代シニア(伝統・手土産ニーズ)
  3. Positioning
    • 30代女性向け:「インスタ映え×低糖質和菓子」
    • 60代向け:「伝統製法×安心安全な素材」

これにより、30代向けにはSNSマーケティングと低糖質訴求、60代向けには高齢者向け広告と実演販売を使い分け、効率的に売上を最大化。


5. 【穴埋め式】長文プロンプト例

以下のプロンプトをコンサルティング前のヒアリングに用い、回答を埋めてもらうことでSTP設計をスムーズに進められます。

#指示

あなたは優秀なマーケティングコンサルタントです。以下の質問に答えていただくことで、STPフレームワークに基づく戦略を提案します。

#概要

本ヒアリングでは、貴社の市場環境、顧客の特性、競合状況を把握し、最適なセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを策定します。

#質問事項

  1. 【Segmentation】市場細分化
    1.1 貴社製品/サービスを利用する見込み顧客の主な属性(年齢層、性別、職業など)を列挙してください。
    → 年齢層:_____、性別:_____、職業:_____ など
    1.2 顧客が製品/サービスを購入する主な動機やシーンは何ですか?
    → 例:ギフト用、自分用の嗜好品、業務用など → __________
    1.3 顧客の購買チャネル(オンライン、店舗、代理店など)と、各チャネルの売上比率を教えてください。
    → チャネル名:___、売上比率:__%
  2. 【Targeting】ターゲット選定
    2.1 上記セグメントのうち、貴社が最もリソースを集中すべきと考えるセグメントはどれですか?
    → セグメント名:________
    2.2 そのセグメントを選ぶ理由(市場規模、成長性、自社強みとの親和性など)を具体的に教えてください。
    → 理由:_______________
  3. 【Positioning】ポジショニング
    3.1 選定したターゲットに対し、貴社が提供する価値(Unique Value Proposition)は何ですか?
    → __________________
    3.2 競合他社と比較して、どの点で差別化できると考えていますか?
    → 差別化ポイント:__________

#出力形式

以下のフォーマットでご回答ください。
■市場細分化

差別化ポイント:____

属性:____

購買動機・シーン:____

チャネル:____(売上比率:__%)
■ターゲット選定

セグメント:____

理由:____
■ポジショニング

提供価値:____

今回のブログではSTPについて説明していますが、内容としては私が得意としているクロスSWOT分析における顧客の掘り下げとあまり変わりがないように感じますので、私と一緒にクロスSWOT分析をやりましょう!

問い合わせ

今回はマーケティングのフレームワークであるSTP分析について書かせていただきましたが、
正直、私と一緒にクロスSWOT分析をしていただく方が中小企業の方にはうまくいくのではないかと思います。
i-consulting officeでは、今回のSTPおよびSWOT分析を活用してマーケティングに関してもお手伝いをさせていただいております。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

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宜しくお願いします。

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