
2025.8.2
目標と戦略を日々の行動に落とし込む!中小企業のためのバランススコアカード活用法
おはようございます。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIをテーマとした各種研修講師
- 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
- 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言
経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日はバランススコアカードについて書いておきたいと思います。12/100
はじめに
「戦略は立てたけれど、現場に浸透しない」「数字だけ追いかけていて、全体像が見えない」――そんな悩みを持つ中小企業の経営者におすすめなのが**バランススコアカード(BSC)**です。戦略を“行動”に変えるフレームワークとして活用されており、特に経営の見える化や社員の巻き込みに効果を発揮します。
バランススコアカードとは?
BSCは、財務的な成果だけでなく、非財務的な視点も重視して企業の戦略と日々の行動をつなぐ経営管理手法です。以下の4つの視点から戦略を分解します:
視点 | 内容の例 |
---|---|
財務の視点 | 売上、利益率、投資回収など |
顧客の視点 | 顧客満足度、リピート率、シェアなど |
業務プロセスの視点 | 生産性、品質、納期など |
学習と成長の視点 | 従業員満足度、スキル向上、IT活用など |
要点整理
- 戦略の「見える化」:抽象的な戦略を、誰でも理解できる形に落とし込む
- 成果指標(KPI)の設定:4つの視点で具体的なKPIを設け、目標達成の進捗を管理
- 因果関係の明示:学習→業務改善→顧客満足→財務成果、のような流れを意識する
- 戦略マップの作成:4つの視点が連動する図(戦略マップ)を描くことで全社の連携を促進
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
戦略と日常業務のギャップを埋めることができる | 導入時に手間と時間がかかる |
社員の納得感と協力を得やすい | KPI設定や運用方法によっては形骸化しやすい |
定量・定性のバランスがとれた指標設計ができる | 経営陣の本気度と継続的なフォローが必要 |
企業での活用イメージ
たとえば製造業の中小企業A社では、「利益率向上」を戦略目標としました。BSCを導入したところ、以下のような変化が見られました:
- 【財務の視点】利益率を前年比+3%に設定
- 【顧客の視点】納期厳守率95%以上を目標に設定
- 【業務プロセスの視点】不良率を2%以下に抑える
- 【学習と成長の視点】社員教育の受講時間を月3時間に
結果として、社員全体の意識が統一され、利益率も改善。戦略が“言葉だけ”で終わらず、現場で“行動”になったのです。
穴埋め式長文プロンプト:BSC導入ヒアリング用
#指示
あなたは優秀な中小企業診断士です。クライアント企業にバランススコアカード(BSC)を導入し、戦略と行動を結びつけるKPI設計を支援してください。以下の質問に基づき、企業のビジョンや課題を詳細に整理し、4つの視点ごとの具体的なKPI案を提案するプロンプトを作成します。
#概要
本プロンプトは、戦略目標を明確化し、実行可能なKPIに落とし込むためのヒアリング支援ツールです。全社の因果関係を意識しつつ、現実的かつ効果的な指標設計を目指します。
#質問事項
- 【経営の全体像】
1.1 貴社のミッション(存在意義)とビジョン(将来の理想像)を教えてください。
1.2 中長期(3~5年)の経営目標は何ですか?具体的な数値目標があればお聞かせください。
1.3 現在抱えている最大の経営課題は何ですか?(複数可)
1.4 最近1年で直面した外部環境の変化やリスクは何でしょうか? - 【財務の視点】
2.1 重点的に改善したい財務指標は何ですか?(売上高、粗利率、営業利益、キャッシュフローなど)
2.2 主要なコストドライバーは何ですか?固定費と変動費の内訳を教えてください。
2.3 過去3年間の実績と予算の乖離が大きかった項目はどこですか?
2.4 今期・来期の投資計画や資金調達の予定があれば教えてください。
2.5 財務面での短期(半年)、中期(1~2年)、長期(3~5年)の目標をそれぞれお聞かせください。 - 【顧客の視点】
3.1 顧客セグメントごとの売上比率・利益率はどのような構成ですか?
3.2 最も重要なお得意先(Key Account)は誰ですか?特性や要望を教えてください。
3.3 顧客からのクレーム・要望の主な内容と頻度は?
3.4 顧客満足度調査やNPS(推奨度)の実施状況はいかがですか?
3.5 新規顧客獲得のチャネルとコストは?既存顧客のリピート率・解約率はどの程度ですか? - 【業務プロセスの視点】
4.1 主力製品・サービスの提供プロセスをフェーズごとに簡単に教えてください。
4.2 各工程のリードタイム(処理時間・待ち時間)はどれくらいですか?
4.3 ボトルネックとなっている工程や品質トラブルの発生状況は?
4.4 コスト削減や効率化のためにこれまで実施した改善施策とその成果を教えてください。
4.5 外注・協力会社を含めたサプライチェーン全体の連携状況はいかがですか? - 【学習と成長の視点】
5.1 社員一人あたりの年間研修時間や受講プログラムを教えてください。
5.2 技能・資格取得の支援制度や目標設定状況は?
5.3 社内ナレッジ共有の仕組み(マニュアル、社内SNSなど)はありますか?
5.4 DX推進やITツール導入の進捗と課題を教えてください。
5.5 組織文化やエンゲージメント向上のために行っている取り組みは? - 【戦略マップ構築に向けて】
6.1 上記4つの視点の間で最も強調したい因果関係の流れは何ですか?
6.2 部門間での協力・情報共有がうまく機能していないポイントは?
6.3 KPI達成のために必要なリソース(人員・予算・ツール)は何ですか?
6.4 目標達成の期限やマイルストーンをどのように設定していますか?
#出力形式
以下の形式で出力してください:
① 経営理念・全体戦略の要約
② 財務視点の短期・中期・長期目標とKPI案
③ 顧客視点のセグメント別目標とKPI案
④ 業務プロセス視点のボトルネック対策含むKPI案
⑤ 学習と成長視点の育成計画とKPI案
⑥ 戦略マップにおける因果関係の仮説(文章で可)
⑦ 実行に向けた詳細アクションプラン(5項目以上)
重要なのは?
バランススコアカードは、大企業向けの手法と思われがちですが、むしろ中小企業にこそ有効です。戦略が現場で「実行」されなければ意味がありません。BSCを使って、ビジョンと行動を一本の線でつなぎ、組織全体で目標達成に向かいましょう。
問い合わせ
i-consulting officeでは、バランススコアカードなどのフレームワークによる経営戦略の策定をお手伝いしています。また、その戦略に対して「実行」に対するご支援も行います!
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
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