ITの新技術を教える研修をやろうとしてその前に組織や人材の心構えについての研修もした話

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIをテーマとした各種研修講師
  • 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
  • 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言

経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は昨日に引き続き先月末に行ったDX関連の研修について忘れないうちに書いておきたいと思います。15/100

ITに関連する新しい技術を活用した業務改善をテーマにした研修

先月末、ITの新技術を使用した業務改善をテーマに某建設業向けに2日にわたり、研修を行いました。
といっても、私もこれまで建設業界はいくつかDX関連のお仕事をさせていただいている経験があったため、なんとな~く建設業界のDXの現状と言うのはイメージがあります。

大変、失礼ではありますが私の経験上では、建設業界と物流(主にトラック業界)の中小企業さんはあらゆる業界の中でも特にデジタル化が遅れている!と感じています。
その理由としては、以下の3点があるのかなと思います。
1.高齢化がいろんな業界の中でも特に進んでいて、ITについていける人材がいない!
2.中小企業はどこでもそうだと思いますが、ITに理解のある人材(特に若手)がいない!
3.そもそもITに興味がない!

この3つが主な要因なのかなと思ったりします。あくまでこれは私の考えです。

そうした中、こうした研修を依頼してくださったクライアント様は非常に珍しいと思います。
これは経営トップ自らが課題を感じていらっしゃったからだと思います。

したがって、この時の私の”勝手なミッション”は
”IT導入に関する心構えとITを使うことは楽しい!便利になる!と一般社員の方に感じていただく!”
ということでした。

1日目:新技術を学ぶ前に導入するための心構えがいるでしょ!

というわけで、IT新技術について講義するというオファーでしたが、その辺はあまり考えずに
そもそもIT導入はなぜ必要なのか?そのためにどのような組織体制(心構え)がいるのか?
を中心に研修を行うことにしました。

かなり古い資料になりますが、まずはDXとは何か?それからDXレポートを使用して、
なぜ、DX!DX!と国が騒いでいるのか?について説明を行いました。

ITがあれば・・・という話よりも導入するには組織(ヒト)だよねと言う話。

次に中小企業のDX成功事例の話から、なぜ、こうした企業が成功しているのか?という組織的な話を行います。わたしが調査した経済産業省のDXSelectionの受賞企業を中心に抜き出した情報によると、DXに成功した企業は以下の3点に取り組んでいます。
1.”継続した”人材育成 これは声を大にして言いたい。DX関連の研修は頻繁に行っていますが、せいぜい年に1回から2回程度、継続して研修を行っている中小企業は見たことがありません。1日や2日の研修でIT人材が育成できるわけがありません。しかし、DX成功企業はやはりこうした育成を継続して行っています。
2.経営トップもしくは幹部の参加 これも当然かと思うのですが、やはり成功企業は口だけではなく、実際に自分でもツールを活用したり、常々、社内にDX関連の情報を発信するという取り組みをこれまた”継続”して行っています。
3.大量施策小規模改善 3つ目は私が勝手にそう呼んでいますが、大量施策小規模改善です。これはどういうことかというと、いまは無料お試し1か月や、月額数千円でツールが使える時代ですので、大量のツールを試して、少しでも業務改善ができればそのまま導入するという話です。DX成功企業はこれを数十種類試して、成功に導いています。

さらに、こうしたITツールの導入や開発にあたり、経営者及び幹部の心構え、一般社員の心構えなどをどのような心もちでDX化にまい進するかのお話をさせていただきました。

ここまできたら、あとは自分たちのところはどうなっているのか?

ここまでの話をしたうえで、あとは”自社の”ビジネスモデルや”自分の社内における”ビジネスモデル、それから自社のシステムはどういうものがあるのか、さらにその周辺にどんなExcelや紙が飛び交っているのかを簡単に書いてもらい、会社全体の状況、自分たちの不便な状況を理解してもらうようにしています。ここまできてようやくITに関する新技術はどのようなものがあるかを説明し、具体的に自分たちの業務にどのように当てはめることができそうかをイメージしてもらいやすくなるようにしています。

2日目:いよいよIT新技術のお話

今回参加された皆様は、現場の方もいれば事務の方もいらっしゃるという状況でしたので、お話をするのはいろいろと迷いましたが、IoT、ビッグデータ、ロボット、RPA、AIと言う形でお話をしました。
・IoTで建築した建物や構造物の老朽化などの調査ができますよ!という話。
・ビッグデータはIoTを活用して情報を集めて分析するんですよという話。
・ロボットにおいてはドローンの活用方法もそうですが、現場の方向けにアシストスーツで高齢の方でも重たい荷物を持ち運びできますよと言う話
・RPAは実際に動きを見てもらい、定型業務があるならこんな感じで自動化できますよと言う話。
・そして最後は生成AI、こちらもあまり勉強する機会がなかったようで、プロンプトの説明、NotebookLMの説明などを行うと興味津々で聞いてくださいました。
・・・やはり生成AIの話は断トツで受けがいい。

全体を通して言えば、それなりにITの導入をしたらどのような業務が楽になるかがイメージしてもらえたのではないかなと感じています。
ただし、あとは実装!私自身も課題に感じているのがこの後です。こうした研修でいいね!と感じてくださる方は多いのですが、多くのお客様は実践しない!
私にDXコンサルティングをご依頼してくださいと言いません(ほんとは言いたいです)がどうにかして次の1歩を踏み出してほしいというのが願いです。
こうした研修をうけて、何もしない、進まない、これが一番よくないことだと思います。
ぜひ、このクライアント様は次の1歩を踏み出していただきたいと心から思います。

問い合わせ

i-consulting officeでは、DX関連の研修を年間を通してご提供いたします。また、実装に向けてのお手伝いも行います。ご興味・関心のある方はぜひお問い合わせください!

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宜しくお願いします。



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