2025.12.23
BMCシリーズ第1回:ビジネスモデルキャンバスとは何か?― DX時代に「戦略の共通言語」として再評価される理由 ―
朝の投稿でも昼の投稿でもこんばんは。
i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
私は「社長も社員も、働くことが楽しいと思える会社づくり」
をお手伝いすることを使命に、中小企業の経営支援を行っています。
そんな私の提供できるサービスを考えてこんな経営者に出会いたいと考えています。
- DX推進/生成AI活用を社内に取り入れたいが何から始めていいかわからない。
- 経営数字を使った根拠ある経営判断をしたい。
- 自社の強みを見直し、根拠のある経営計画を作成したい。
- 採用・定着を実現するための理念策定・浸透を行いたい。
といろいろ書いてますが、経営に関するお困りごとは気軽にご相談ください。
当社は「わかりやすく、具体的に」をモットーに、経営の現場ですぐに役立つ支援を心がけています!
本日は「BMCシリーズ第1回:ビジネスモデルキャンバスとは何か?― DX時代に「戦略の共通言語」として再評価される理由 ―」です。今回から私が最も使用しているフレームワークのビジネスモデルキャンバスをAIと掛け合わせて使うというイメージで書いてきたいと思います。全5回の予定です。
※なお、ブログの内容自体は生成AIを活用しつつ、私自身の経験や個人的に知りたいこと、勉強しておきたいことなどを意識して作成しています。なるべくハルシネーションが起きないように注意はしていますが、起きないとはかぎりませんのでご容赦ください。
👤 こんな方におすすめ
- DXを進めたいが「何から手をつければいいか」分からない経営者の方
- ITツールは導入したが、業務改善につながっていない管理職・DX推進担当者
- 部門やチームの仕事を“見える化”したい方
- 生成AIを使ってみたいが、業務にどう落とせばよいか悩んでいる方
- DX研修・業務改善研修を検討している企業・団体の方
はじめに:DXがうまくいかない会社に共通する落とし穴⚠️
「DXを進めよう」
「AIを活用しよう」
ここ数年、こうした言葉を聞かない日はありません。
しかし現場でよく聞くのは、こんな声です。
- システムを入れたが、結局Excelに戻っている
- ITツールが増えただけで、仕事は楽になっていない
- DX担当だけが頑張っていて、現場がついてこない
なぜ、こうしたことが起こるのでしょうか?
その大きな原因の一つが、
👉 「ビジネスの全体像を整理しないままDXを始めている」ことです。
そこで登場するのが、今回のテーマ
ビジネスモデルキャンバス(Business Model Canvas)です。
ビジネスモデルキャンバスとは?🧩
ビジネスモデルキャンバス(以下BMC)とは、
自社(または自分の仕事)のビジネスモデルを1枚で整理するフレームワークです。
特徴はとてもシンプル。
- A4・1枚
- 9つの要素
- 図で全体が見える
にもかかわらず、
- 戦略
- 業務
- お金の流れ
- 顧客との関係
を同時に考えることができます。
9つの要素で「ビジネスの全体像」を可視化する👀
ビジネスモデルキャンバスは、次の9つのブロックで構成されています。
① 顧客セグメント
誰のためのビジネスか?
② 価値提案
顧客のどんな課題を、どんな価値で解決しているか?
③ チャネル
どのように価値を届けているか?
④ 顧客との関係
顧客とどんな関係を築いているか?
⑤ 収益の流れ
どこから、どのようにお金を得ているか?
⑥ 主要リソース
価値提供に必要な人・モノ・情報は何か?
⑦ 主要活動
日々、何をして価値を生み出しているか?
⑧ パートナー
誰と組むことでビジネスが成り立っているか?
⑨ コスト構造
何にコストがかかっているか?
なぜDXと相性が良いのか?💡
DXが失敗する最大の理由は、
「ツールありき」になってしまうことです。
- とりあえずシステムを入れる
- 流行っているAIを試す
- 補助金が出るから導入する
しかし、BMCを使うと視点が変わります。
👉 「この業務は、本当に価値を生んでいるのか?」
👉 「AIやITを使うなら、どこが一番効果的か?」
という問いが自然に出てくるのです。
つまりBMCは、
DXの“前提条件”を整理する設計図だと言えます。
中小企業・部門・個人にも使える理由🏢👤
「ビジネスモデルキャンバスは、スタートアップ向けでしょ?」
そう思われがちですが、実は逆です。
✔ 中小企業に向いている理由
- 人が少ない
- 業務が属人化しやすい
- 社長・管理職の頭の中に答えがある
こうした会社ほど、
“見える化”の効果が絶大です。
✔ 部門・個人にも使える理由
- 自分の仕事=小さなビジネス
- 顧客(社内・社外)が必ず存在する
- 価値・コスト・時間の使い方を整理できる
実際、私たちが行っているDX研修では、
**「個人・チームのBMC作成」**を必ず演習に入れています。
なぜ「1人で作る」と行き詰まるのか🤔
ここで多くの方がつまずきます。
- 何を書けばいいか分からない
- 当たり前のことしか出てこない
- 客観的な視点が持てない
これは能力の問題ではありません。
人は自分のビジネスを客観視するのがとても苦手なのです。
そこで次回以降のテーマになります。
👉 生成AIを使ったヒアリング
👉 質問をAIに考えさせる
これにより、
- 思考の抜け漏れを防ぐ
- 当たり前を疑える
- 短時間でたたき台を作れる
という大きなメリットが生まれます。
実務・研修での位置づけ📘
本シリーズで紹介する内容は、
実際にDX推進の研修・伴走支援で行っている内容です。
流れとしては、
1️⃣ ビジネスモデルキャンバスで全体像を整理
2️⃣ 生成AIでヒアリング・言語化
3️⃣ DX・業務改善のテーマを抽出
4️⃣ Excel・Word・PowerPointに落とし込み
5️⃣ 現場で実行・改善
というステップで進めています。
「DX=IT導入」ではなく、
「DX=仕事の設計を変えること」
だということを、体感してもらう構成です。
まとめ:DX時代だからこそ、原点に戻る🔁
生成AIやITは、非常に強力な武器です。
しかし、武器だけあっても戦い方が分からなければ意味がありません。
ビジネスモデルキャンバスは、
- 戦略
- 業務
- IT
をつなぐ共通言語です。
そして今は、
AIという“優秀な壁打ち相手”がいます。
次回は、
👉 生成AIを使ってビジネスモデルキャンバスを作るヒアリングプロンプト
を、実務レベルで紹介していきます。
👉 次回予告
第2回:AIで一気に可視化する
― ビジネスモデルキャンバスを作るヒアリングプロンプト ―
お問い合わせ
本日は「BMCシリーズ第1回:ビジネスモデルキャンバスとは何か?― DX時代に「戦略の共通言語」として再評価される理由 ―」というテーマのブログを書かせていただきました。
中小企業の事業計画作成に少しでもお役に立てればと思います。
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宜しくお願いします!
本日のお仕事
・T社 財務コンサルティングと来年の予定を軽くヒアリング
・N社 DX研修本番
・S氏 ミーティング
体調悪いのといろいろでキツイ。