「儲かる仕組み」を可視化する!中小企業のためのビジネスモデルキャンバス活用術

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIをテーマとした各種研修講師
  • 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
  • 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言

経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は私がよく使用しているフレームワークビジネスモデルキャンバスを生成AIのプロンプトにしたらどうなるのか?という形で書いておきたいと思います。9/100

1.ビジネスモデルキャンバス(BMC)とは?

ビジネスモデルキャンバスとは、スイスのアレックス・オスターワルダー氏が開発した、ビジネスモデルを1枚のキャンバス上で可視化するフレームワークです。

「顧客に価値を提供し、どのように売上を上げ、コストをかけて利益を残すか」という企業活動の全体像を、9つのブロックに分解して整理します。経営戦略、新規事業開発、既存ビジネスの見直しなど幅広いシーンで活用可能です。


2.ビジネスモデルキャンバスの要素と要点

ブロック名内容
1. 顧客セグメント(CS)誰に価値を提供するか?ターゲットとなる顧客群
2. 価値提案(VP)どんな価値を提供するか?なぜ選ばれるのか
3. チャネル(CH)どのように価値を届けるか?販売・流通手段
4. 顧客との関係(CR)どのような関係を築くか?顧客接点の工夫
5. 収益の流れ(RS)どこからお金を得るか?収益源と価格モデル
6. 主要資源(KR)価値を提供するために必要な資産・リソース
7. 主要活動(KA)成果を出すための中核的な活動内容
8. 主要パートナー(KP)誰と協力するか?外部の連携先や協力企業
9. コスト構造(CS)何にお金がかかっているか?主なコスト要因

3.ビジネスモデルキャンバスのメリット・デメリット

✅ メリット

  • 事業の全体像を一目で把握できる
  • 部門や職種を超えた共通認識を持てる
  • 新規事業や既存ビジネスの見直しに役立つ
  • 短時間で作成でき、反復的に見直し可能

⚠️ デメリット

  • 抽象的な表現に終始すると「実行」に落ちない
  • 全てを1枚で表現するため、詳細な戦略までは描けない
  • 一部のブロックだけに偏ると偏った戦略になる危険性あり

4.活用イメージ:地方の製造業における事例

企業概要: 地方の段ボール製造会社(売上3億円、社員15名)

項目内容例
顧客セグメント地元の青果農家、食品加工業者、小規模ECショップ
価値提案商品サイズに合わせた設計力と小ロット対応、短納期
チャネル既存顧客からの紹介、営業訪問、ホームページ問合せ
顧客との関係担当営業による定期訪問、クイックなトラブル対応
収益の流れパッケージ製造販売、設計料、スポット納品
主要資源熟練した設計者、自社工場、顧客管理データ
主要活動パッケージ設計、製造、納品、営業フォロー
主要パートナー印刷業者、地元運送会社、紙材卸業者
コスト構造材料費、人件費、機械維持費、配送費

このように整理することで、たとえば「チャネルが紹介中心なのでWebを強化しよう」「設計力をさらに伸ばす投資は有効かも」といった議論が可能になります。

✅ ビジネスモデルキャンバス活用のためのヒアリングプロンプト(中小企業診断士用)


#指示

あなたは優秀な中小企業診断士です。経営者からのヒアリングをもとに、ビジネスモデルキャンバスを作成してください。事業の実態や現場感覚を正確に捉え、戦略の見直しや強化に役立つように各要素を深く掘り下げて整理してください。抽象的な記述や表面的な整理ではなく、「なぜそうしているのか」「他社との違いは何か」「課題や可能性は何か」といった実務的・戦略的観点を重視してまとめてください。


#概要

ビジネスモデルキャンバス(BMC)は、ビジネスの全体像を9つの構成要素に分解し、1枚に整理するフレームワークです。中小企業においては、経営資源の限界・地域性・人材構造などの要因を踏まえて、実態に即した整理が必要です。経営者との対話を通じて得た情報から、強み・課題・改善の方向性を見出せるよう意識してください。


#質問事項(優秀な中小企業診断士によるヒアリング設計)

① 顧客セグメント(Customer Segments)

  • 現在の売上の上位顧客を業種・規模・エリア・取引年数・購買頻度などで分類すると、どのような傾向がありますか?
  • あなたの会社が最も価値を提供できていると実感する顧客はどのような顧客像ですか?その理由は?
  • 「この顧客が増えると収益性が高まる」と思える理想的な顧客像を具体的に教えてください。

② 価値提案(Value Propositions)

  • お客様は、なぜ他社ではなく御社を選んでいるとお考えですか?競合にはないと認識している価値は何ですか?
  • 提供している商品・サービスの中で、顧客にとって「価格以上の価値がある」と思われている要素は何ですか?
  • 顧客の「困りごと」や「不満」をどのように解決していると自負していますか?

③ チャネル(Channels)

  • 初回接点から契約・納品・フォローアップまでの流れを具体的に教えてください。営業・受注・納品の主なチャネルは?
  • デジタル(Web・SNSなど)をどのように活用していますか?今後強化したいチャネルは?
  • 顧客との接点で、「もっと効率化できるのでは」と感じているプロセスはありますか?

④ 顧客との関係(Customer Relationships)

  • 顧客との関係性をどのように構築・維持していますか?(定期訪問・フォロー体制・会員制度など)
  • 顧客からのリピート率や紹介率はどのくらいですか?それを高めるために行っている施策は?
  • 顧客が離れてしまった(失注した)事例があれば、その要因と再発防止策についてもお聞かせください。

⑤ 収益の流れ(Revenue Streams)

  • 商品・サービスごと、あるいは顧客セグメントごとの収益構造はどのようになっていますか?
  • 定価・値引き・キャンペーンなど価格戦略のルールはありますか?利益率はどの程度を意識していますか?
  • 新たな収益源(サブスクリプション・設計料・保守契約など)の導入可能性について、どのようにお考えですか?

⑥ 主要資源(Key Resources)

  • 価値提供を支える上で「絶対に欠かせない」社内資源(人材・技術・設備・情報)は何ですか?
  • その資源は、競合と比べてどのような強み・弱みがありますか?
  • 今後強化・更新が必要だと感じている資源はありますか?その理由は?

⑦ 主要活動(Key Activities)

  • 貴社が日常的に行っている業務の中で、「この活動が価値を生んでいる」と感じるものを挙げてください。
  • その活動は、どのような知識・スキル・連携によって支えられていますか?
  • 現在の業務プロセスの中で「属人化」や「非効率」が起きていると感じる部分はありますか?

⑧ 主要パートナー(Key Partners)

  • 業務遂行において外部に依存している取引先・協力企業・業界団体などはありますか?その役割は?
  • パートナーとの関係において、安定性・交渉力・リスクヘッジの観点から不安はありますか?
  • 今後、連携強化したい/新たに提携を検討しているパートナーがあれば教えてください。

⑨ コスト構造(Cost Structure)

  • 売上に対して最も大きなコスト要素は何ですか?(変動費・固定費の観点から)
  • 高コスト体質となっている要因、またコストダウンの余地があると思われる部分はありますか?
  • 投資(人材・設備・ITなど)に対する費用対効果の評価はどのように行っていますか?

#出力形式(表)

要素内容(ヒアリングから整理)
顧客セグメント(例)食品加工業・中小EC業者/売上の約7割がリピーター顧客
価値提案(例)短納期・商品に合わせた小ロット設計/他社にない柔軟性と提案力
チャネル(例)営業訪問、Web問い合わせ、紹介による新規開拓
顧客との関係(例)定期訪問/製造トラブルへの迅速な対応/設計提案による信頼構築
収益の流れ(例)製造販売売上、設計オプション料、配送費/スポット依頼も受注
主要資源(例)熟練技術者、紙材の調達ルート、設計ノウハウ
主要活動(例)設計、製造、営業、納品/納期管理と仕様ヒアリングが重要
主要パートナー(例)印刷業者、運送業者、地域団体/安定供給体制の構築中
コスト構造(例)材料費・人件費・機械設備/配送費の増加が課題

今回は出力形式を表タイプにしてみました。

問い合わせ

i-consulting officeでは、ビジネスモデルキャンバスで企業全体の活動を把握して、最適な戦略の構築をお手伝いしています。また、このビジネスモデルキャンバスを利用して、DXを加速化するために社員全員で全体の方向性を見定めるためのDXの推進研修を実施しています。
ご興味・ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact

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宜しくお願いします。

本日の活動

本日はMicrosoftAccessの研修を行ってました!
かなりの基本的な内容ですが、悪くない内容だったかと思います。
こちらも問い合わせをお待ちしています。

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