課題解決のスピードと精度を劇的に上げる!ロジカルシンキングとロジックツリー徹底活用法

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
  • 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
  • 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言

経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。

ビジネスの現場では、日々さまざまな課題や意思決定が求められます。
しかし、感覚や経験だけに頼ると、判断がぶれたり、解決策が表面的になってしまうことも多いものです。そこで役立つのが 「ロジカルシンキング(論理的思考)」 と、それを具体的に可視化する 「ロジックツリー」 です。本日のブログはそんなロジカルシンキングとロジックツリーについて書いておきたいと思います。

1. ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングは、物事を筋道立てて整理し、矛盾なく、納得感のある結論を導くための思考法です。
単なる情報整理ではなく、因果関係や優先順位を明確にすることで、最短距離で問題の本質にたどり着けます。

ロジカルシンキングの基本ポイント(深掘り)

  1. MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)
    • 「モレなくダブりなく」情報を整理する原則
    • 例:「売上減少」を分解する場合 → 「客数減」「客単価減」「購買頻度減」
      → この3つで全てをカバーし、重複もない状態
  2. 因果関係の明確化
    • 「結果」と「原因」を混同せず、順序立てて整理する
    • 例:「客数減」→「新規顧客流入減少」→「広告費削減」
  3. ピラミッドストラクチャー
    • 上位概念を要約し、その下に詳細情報を配置する構造
    • 例:結論 → 根拠 → データ
  4. 仮説思考(Hypothesis Thinking)
    • 限られた情報から仮説を立て、検証を繰り返す
    • 「まずこうだろう」と仮決め → データ検証 → 修正
  5. 客観性の確保
    • 感情や主観を排除し、事実ベースで判断する
    • 「思う」ではなく「データが示している」

2. ロジックツリーとは?

ロジックツリーは、ロジカルシンキングを実践するための可視化ツールで、
テーマや課題を分解し、全体像と因果関係を整理する樹形図です。

ロジックツリーの種類と使い分け(強化版)

  1. 課題分解型(Whatツリー)
    • 目的:課題の全体像を把握する
    • 特徴:問題を要素に分解してモレをなくす
    • 例:「売上減少」→「客数減」「客単価減」「購買頻度減」
  2. 原因追及型(Whyツリー)
    • 目的:根本原因を特定する
    • 特徴:「なぜ?」を繰り返して原因を掘り下げる
    • 例:「客数減」→「認知度低下」→「広告露出減少」→「広告予算削減」
  3. 施策立案型(Howツリー)
    • 目的:解決策を網羅的に洗い出す
    • 特徴:複数の施策案を可視化し、優先順位をつける
    • 例:「認知度を上げるには?」→「SNS広告」「地域イベント」「口コミ促進」
  4. 複合型(Mixedツリー)
    • 目的:課題→原因→施策を一気通貫で整理
    • 特徴:戦略会議やプロジェクト計画に有効

3. 活用メリット・デメリット

項目メリットデメリット
思考の整理複雑な問題を体系的に整理できる作成に時間がかかる
抜け漏れ防止MECEで網羅性を確保細部にこだわりすぎると全体を見失う
チーム共有図で共有することで意思疎通が早い図だけでは背景や温度感が伝わらない
根本原因特定表面的な対策で終わらない情報不足だと仮説がズレる

4. 企業活用例(製造業のケース)

状況:売上が昨年比20%減少

  1. Whatツリーで要素分解
     売上=客数 × 客単価 × 購買頻度
  2. Whyツリーで原因を追及
     客数減 → 認知度低下 → 展示会不参加・広告縮小
  3. Howツリーで施策立案
     広告再開、業界展示会出展、Web集客強化
    結果、半年で新規顧客数が前年比130%回復

5. 穴埋め式ヒアリングプロンプト

#指示

あなたは優秀な中小企業診断士です。これからの質問に答えていただくことで、課題をロジックツリーに分解し、根本原因を特定し、最適な解決策を提示します。

#概要

テーマをMECEに沿って分解し、原因分析と施策提案までを一貫して行います。

#質問事項

  1. 課題のテーマは何ですか?(例:売上減少、生産性低下、離職率増加など)
  2. この課題が発生している期間と頻度は?
  3. 課題による具体的な影響は何ですか?(数値や事例を含む)
  4. 課題の背景や経緯を教えてください
  5. これまでに実施した対策とその結果は?
  6. 課題に関与している部門やステークホルダーは誰ですか?
  7. 課題に関連する外部要因(市場動向、競合、規制など)は?
  8. 課題に関連する内部要因(組織構造、人材スキル、設備など)は?
  9. 制約条件(予算・人員・期間・ルールなど)はありますか?
  10. 解決後に期待する成果やKPIは?
  11. その成果を達成するために最も重視したいポイントは何ですか?

#出力形式

  1. 課題分解型(Whatツリー)
  2. 原因追及型(Whyツリー)
  3. 施策立案型(Howツリー)
  4. 解決策の優先順位と実行ステップ
  5. 成果測定方法

【ロジックツリーの補足】

ロジックツリーの補足として、上記の図で言えば上から下へのルートは「Why So?」なぜ、そうなるの?下から上に行く場合は「What So?」だからどうした?という流れになることも覚えておきましょう。
例:認知度低下→Why so?→競合増加、値引き販売多くブランドにできていない。
競合増加、値引き販売多くブランドにできていない→What so?→認知度が低下している。
という感じですね。

問い合わせ

本日は問題解決手法フレームワークシリーズということで”ロジカルシンキング”と”ロジックツリー”について書きました。。
i-consulting officeでは、ロジカルシンキングで因果関係や優先順位を明確にすることで、最短距離で問題の本質にたどりづくお手伝いをしています。

ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。

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