
2025.8.20
【第2回】Excel×AIで作る経営ダッシュボード~売上・利益・在庫を自動で可視化する方法~
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
- 経営理念策定と浸透・経営理念に基づく人事考課制度策定のご支援
- 補助金・助成金の活用に向けた「申請・計画作成」の助言
経営に関するお困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は【今日から使える】生成AI×DX活用術の全5回のうちの第2回目、Excel×AIで作る経営ダッシュボードと言うテーマでブログを作成しています。
はじめに
近年、中小企業や個人事業でも「データに基づく意思決定」が求められています。しかし「数字は毎日見ているが、結局どこに課題があるのか分からない」という声をよく聞きます。
そこで役立つのが Excel×生成AIを活用した経営ダッシュボード です。
CopilotやChatGPTに売上・利益・在庫データを読ませるだけで、わずか数分で見栄えの良いダッシュボードを生成できます。
1. 経営ダッシュボードとは?
経営ダッシュボードとは、会社の重要指標(KPI)を一目で確認できる管理画面のことです。
従来は専門のBIツール(Tableau, Power BIなど)が必要でしたが、Excel+AIを組み合わせることで簡単に再現できます。
代表的なKPIは以下の通りです。
- 売上高(前年同月比・予算比)
- 営業利益率
- 在庫回転率
- 粗利額/粗利率
- 商品別売上ランキング
これらをグラフ化して自動更新できれば、会議資料作成の工数を大幅に削減できます。
2. Copilotを使った自動グラフ生成
Microsoft 365 Copilotを利用すると、自然言語で指示するだけでExcelグラフを作成可能です。
例:売上推移グラフを作成するプロンプト
2023年と2024年の月次売上を比較する折れ線グラフを作成してください。
前年同月比を%で表示し、売上が前年を下回った月は赤色で強調してください。
→ Copilotが自動でグラフを生成し、条件付き書式まで設定してくれます。
従来30分かかっていた作業が、1分以内に完了します。
3. ChatGPTでExcelデータを分析する方法
ChatGPT Plus(Code Interpreter/Advanced Data Analysis機能)を使えば、CSVやExcelファイルを直接読み込み、グラフやKPIを生成できます。
ChatGPTでの活用例
- 売上データをアップロード
- プロンプトで指示
このデータを分析して、売上上位10商品のランキングを表とグラフで作成してください。 また、粗利率が低い商品も抽出してください。
- 自動でランキング表+棒グラフが出力される
これにより、Excelの関数やピボットを知らなくても高度な分析レポートが手に入ります。
4. 在庫データの自動可視化
在庫管理は「多すぎても少なすぎてもNG」。
AIダッシュボードでは以下のような指標を自動表示できます。
- 在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫
- 在庫日数 = 平均在庫 ÷ 1日あたり売上原価
- 過剰在庫商品リスト(90日以上動きなし)
プロンプト例
在庫データを基に、在庫回転率を計算し、動きが遅い商品トップ10をリスト化してください。
棒グラフも出してください。
これにより、「売れない商品」に早めに気づき、仕入れや販促の判断を下せます。
5. 実際のテンプレート例
以下のようなシンプルな経営ダッシュボードをExcelで作成できます。
📊 テンプレート構成例
- シート1:元データ(売上・在庫・利益)
- シート2:KPI計算(関数 or AIによる自動生成)
- シート3:ダッシュボード(グラフ・指標まとめ)
👉 CopilotやChatGPTを活用すると、数式を手作業で組まなくてもAIが自動生成してくれます。
すると、数式を手作業で組まなくてもAIが自動生成してくれます。
6. 導入メリット
- ✅ 会議資料作成の時短(毎月の売上報告が数分で完了)
- ✅ リアルタイムでの意思決定(最新データを即可視化)
- ✅ 属人化の防止(Excelスキルがなくても誰でも更新可能)
特に中小企業では「専任のデータ分析担当がいない」ケースが多いため、AIが強力な補助役になります。
7. 今後の展望
- Power BI × Copilot連携:さらに高度なダッシュボード化
- 自動レポート生成:月次の経営レポートをAIが文章化
- 経営シナリオシミュレーション:売上や在庫を変動させた場合の利益予測
Excel×AIの組み合わせは「データを見る」から「データで意思決定する」への転換点となります。
まとめ
Excel×AIを使えば、中小企業でも簡単に「経営ダッシュボード」を構築できます。
売上・利益・在庫の数値をアップロードするだけで、数分で自動グラフ化・KPI分析が可能。
「数字を見るのが苦手」「資料作りに時間がかかる」と悩む経営者にこそ、AIダッシュボードは強力な武器になります。
問い合わせ
本日は生成AIデExcelをどのように活用できるのかを簡単なプロンプト例を交えてブログを作成してみました。
i-consulting officeでは、DX支援、生成AI導入支援を行っています。
ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。
お問い合わせページ:https://icon-office.com/contact
LINE公式アカウント:https://lin.ee/xHeD62c
宜しくお願いします。
本日のお仕事
本日は、A社にて新商品開発及び新商品の販売方法についてお打ち合わせをしてきました。
このお客様が実施しようとしているビジネスはけっして大きくはありませんが、とてもワクワクする商品なので、リリースが楽しみです!