生成AI・DX実践Tips 第2回~生成AIを業務に組み込む具体的な方法~

こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。

社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。

  • クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
  • お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
  • 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
  • 補助金申請支援

といろいろ書いてますが、最近はもっぱら
”DX・AIを中心にした研修講師”が主な業務です。

経営に関するお困りごと、従業員育成に興味がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。

本日は「生成AI・DX実践Tips 第2回 ~生成AIを業務に組み込む具体的な方法~」というテーマで書きます。内容としては以前にも書いたことがあるような・・・という感じなので、明日からの内容は少し発展させたほうがいいなと感じています。

はじめに

前回の「生成AI・DX実践Tips 第1回」では、初心者でも今日から始められる生成AIの活用方法を紹介しました。
今回はその一歩先、「実際に業務にどう組み込むか?」 をテーマに解説します。
「生成AIは便利そうだけど、結局どうやって仕事に取り入れればいいの?」という疑問に答える内容です。

生成AIは、単なるアイデア出しのツールにとどまらず、Excel・Word・PowerPointなど既存のツールと組み合わせることで、日常業務を大きく効率化できます。本記事では、具体的なステップと事例を交えて解説します。


1. 生成AIを業務に組み込むための基本ステップ

(1) 小さく始める

いきなり全社導入を目指すと失敗することが多いです。まずは「1人」「1業務」から始めましょう。
例:営業担当者が毎日の顧客訪問記録をAIに要約してもらう。

(2) 定型業務から着手する

AIは「パターン化された作業」が得意です。創造性が求められる業務よりも、まずは繰り返し作業から。

  • 日報や議事録の要約
  • メール文面の定型化
  • Excelのデータ整理や関数生成

(3) 既存ツールとの連携を意識する

ChatGPT単体で使うのではなく、Microsoft 365(Excel/Word/PowerPoint/Teams)やGoogle Workspaceと組み合わせると効果が倍増します。


2. Excel × 生成AI の組み合わせ活用法

Excelは多くの業務に欠かせません。生成AIを組み込むことで、以下のような効率化が可能です。

事例1:関数の自動生成

「売上表から特定の商品カテゴリーごとの平均売上を求めたいけど、関数が思いつかない…」
→ ChatGPTに「Excelでカテゴリーごとの平均を求める関数を教えて」と入力すれば、=AVERAGEIF(…)を提示してくれます。

事例2:データのクリーニング

大量の取引先データの中に「表記ゆれ(㈱/株式会社/(株)など)」がある場合、AIに「統一するためのExcel関数や手順」を聞けば即解決。

事例3:簡易ダッシュボード作成

「月別売上の推移をグラフで見やすくしたい」とAIに相談すると、ピボットテーブル+折れ線グラフの組み合わせを提案してくれます。
人間が考える前に「最短ルート」を提示してくれるのがAIの強みです。


3. Word × 生成AI の組み合わせ活用法

文書作成業務はAIの得意分野。

事例1:提案書のたたき台作成

「建設業向けにDX導入の提案書を作りたい」と入力すると、目的・背景・導入メリットなどの基本構成を自動生成。
あとは自社の強みや実績を加えるだけで完成度の高い資料に。

事例2:定型文の自動作成

  • 契約書のひな形
  • 議事録のフォーマット
  • 謝罪文や案内文の例文
    AIに依頼すれば数分で複数パターンが手に入ります。

4. PowerPoint × 生成AI の組み合わせ活用法

プレゼン資料は時間がかかりがちですが、AIを組み込むと劇的に効率化します。

事例1:スライド構成の自動生成

「生成AI活用セミナー(60分)のスライド構成を考えて」と依頼すると、章立てとスライド案が出てきます。
それをベースにPowerPointで整えるだけ。

事例2:図解アイデアの提案

AIは「図解表現のアイデア出し」にも有効。
「SWOT分析を視覚的にわかりやすく表すには?」と質問すると、マトリクス形式やアイコン活用を提案してくれます。

事例3:生成AI×Copilot連携

PowerPointのCopilotでは「文章を入力すると自動でスライド化」できます。
ChatGPTで骨子をつくり、Copilotでスライド化する流れが最速です。


5. メール・コミュニケーション業務での活用

(1) メール返信の下書き作成

「お客様から値下げ交渉メールが来た。丁寧に断る文面を考えて」と入力すると、相手に失礼なく断る文章が生成されます。

(2) TeamsやSlackでの要約

会議の長いやりとりをAIに要約させれば、意思決定がスピーディーになります。


6. 実際に組み込むときの注意点

(1) セキュリティ

社外秘データをそのままAIに入力するのは危険。企業向けサービス(ChatGPT Enterprise, Microsoft Copilotなど)を利用するのが安全です。

(2) ハルシネーション対策

AIは「それっぽいけど間違っている」回答をすることがあります。必ず人間の確認を挟むことが重要です。

(3) 教育・リテラシー

全社員が正しくAIを使えるように、AI研修活用マニュアルを整備しましょう。


7. 導入が進んでいる最新トレンド

2025年現在、以下のような活用が進んでいます。

  • AIエージェント:業務フローを自動実行する「AI秘書」的存在。
  • NotebookLM(Google):自社マニュアルや資料をアップロードして、AIに問い合わせ可能。
  • 中小企業支援の補助金連携:モノづくり補助金やIT導入補助金でAIツール導入が支援対象になるケースも増加。

まとめ

生成AIを業務に組み込むカギは、

  1. 小さく始める
  2. 定型業務から着手する
  3. 既存ツールと組み合わせる

という3ステップです。

Excel・Word・PowerPointなど、誰もが使うツールに生成AIをプラスすることで、業務効率化だけでなく、提案力やスピード感が飛躍的に高まります。

次回(第3回)は、「NoteBookLMの具体的な使い方」というテーマにしてみようと思います。

お問い合わせ

本日は「生成AI・DX実践Tips 第2回~生成AIを業務に組み込む具体的な方法~」というテーマで書かせていただきました。今回も「小さく始める」を出してしまいました。
しかし、大事なことだとも思いますので、今後も何度も登場すると思います。
ちなみにi-consulting officeでは、これからDXを考えたいけどどうすればいいかわからないという企業向けのDX推進のために従業員に他人事から自分事に考え方を変えてもらう研修を実施しています。
ご興味ご関心のある方はぜひ、お問い合わせください。

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宜しくお願いします。

本日のお仕事

ここ数日GPTsでのゲーム作りにはまっており、
「ラーメン繁盛物語」:ラーメン店を繁盛させるための経営シミュレーションゲーム
「ネットワーククエスト」:ITネットワークの基礎知識を学ぶためのゲーム
「補助金クエスト2025年09月版」:自社にあった補助金を探索できるゲーム
この辺をつくっていました。結構面白いです。

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