SWOT分析を学ぼう⑥クロスSWOT分析 積極戦略

こんにちは、i-consulting officeの田中です。
SWOT分析シリーズは第6回目です。
SWOT分析はここからが本番です。
これまでは”強み””弱み””機会””脅威”の4点をどのようにあぶりだすか?がテーマでしたが、
ここまででは自社の内部環境や外部環境がわかる!だけで特に進展はありません。
ここまであぶりだしてきた内容を基にどのように戦略構築を作っていくのかが
本当のSWOT分析だと思います。
本日は、戦略の最初かつもっとも重要(前向き)な”積極戦略”について書きます。

※本日のブログは私が師事している㈱アールイー経営社長である嶋田利広先生の
 「SWOT分析を活用した根拠ある経営計画書事例集」という本にも記載されていますので、
 よろしければそちらも参考にされてください。

クロスSWOT分析の積極戦略とは?

クロスSWOT分析における”積極戦略”とは、
これまで掲載してきたSWOT分析の肝であり、「機会」×「強み」=「積極戦略」と言われるものです。
「可能性のあるニッチなニーズやニッチな市場」に対して、「そこに使える具体的・物理的な武器」を掛け合わせることで、「オリジナルの商品サービス戦略、顧客戦略、価格戦略と具体的な戦術」を決めることがポイントとなります。

つくりあげていきたい戦略は以下の通りです。
・即実行する戦略や具体策
・重点方針や突破口になる戦略
・人員も費用もかけて取り組む戦略

要するに自社の新たな戦略の根幹を作り上げることになるお話になるかと思います。

積極戦略を考える際のヒント

「機会分析」については以前のブログ「SWOT分析を学ぼう③”機会”分析」
https://icon-office.com/archives/905

で記載していますが、改めて考えていただくポイントとして、
重要なことはニッチの顧客ニーズやニッチの商品・サービスで
「その地域・その分野だけなら可能性のあるカテゴリー」を見つけることがポイントです。

「強み分析」については同じように以前のブログ「SWOT分析②”強み”分析」
https://icon-office.com/archives/902

で記載していますが、改めて考えていただくポイントとして、
重要なことは上記の機会分析で考えられたニッチニーズ・ニッチ市場開拓や生産性向上に
使える「具体的な経営資源、武器」のことを言います。
したがって、「強み」はお客様の購買理由である必要があります。

積極戦略策定時に注意すべきこととは?

特に「強み分析」において私がSWOT分析を行ってのお客様のやり取りのなかで
時々言われることがいくつかあります。

・「強み」がありませんと言われる。
 これはあまりないのですが、強みが思い浮かばない方もいらっしゃいます。
 開業して顧客もいない状況なら仕方ありませんが、開業して数年がたち少なくても
 売上が上がっている状況であれば、なぜお客様が選んでくれているのか?理由があると思います。
 ぜひ、その点を掘り下げて考えてみてください。
・表面的な「強み」を言われる。
 こちらはよくあるお話ですが、その強みは本当に競合他社より優れていますか?お客様が選んでいる 
 理由ですか?と問いたくなるお話をされる場合があります。「強み」は良い点ではありません。
 あくまでお客様が買ってくれる理由をベースに考えてみてください。
・従業員の「強み」を活かしましょう。
 私の個人的な意見としてはここをもっと掘り下げることができたらと思うことがあります。
 中小企業においては、新卒の社員ではなく中途採用の社員さんを採用されることが多いと思います。
 そうした中途入社の社員さんの前職での経験を聞くと
「その前職での経験を新商品・新サービスの開発に使えるんじゃないの?」と思うこともあります。
 社員さんのこれまでの経験を掘り下げることも新たな「強み」の発掘につながる可能性があります。

戦略構築は一人では難しい?

戦略構築は経営者おひとり、従業員とだけでは難しいと思います。
どうしても自社の人材だけだと思い切った戦略構築が難しいと考えます。
ぜひ、第3者の意見、壁打ちの壁役を投入したうえで戦略構築を行うことをおすすめします。
※これは当社を使ってくださいという意味を込めて・・・

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本日2023年8月20日の予定

・プレゼンワーク
・補助金審査活動
・某社、BCP策定作業
本日もご覧いただきありがとうございました!


 

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