SWOT分析を学ぼう②”強み”分析

こんにちはi-consulting officeの田中です。
前回に引き続きSWOT分析についてご説明していきたいと思います。

SWOT分析における強みとは何か?

SWOT分析は、ある組織やプロジェクトの「強み(Strengths)」、「弱み(Weaknesses)」、「機会(Opportunities)」、「脅威(Threats)」の4つの要素を評価する方法です。今回は「強み」に焦点を当てて説明します。

「強み」とは、簡単に言うと、その組織やプロジェクトが持っている「得意な点」や「特別な能力」のことを指します。これは他の組織やプロジェクトと比べて、自分たちが上手くできることや、特に優れている点を指します。

よく専門的な言葉で「内部環境」とか言いますが、そもそも内部環境とは自分の会社の中身のことを指すことが多いです。別の言い方をすると「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といったところで考えると良いかと思います。あと、「実績」や「経験」も対象になります。

例えば、ある高校のサッカー部を考えてみましょう。 そのサッカー部の「強み」は以下のようなことが考えられます:

  1. トップレベルのコーチがいる。⇒これはいわゆる「ヒト」ですね。
  2. 過去の実績が豊富で、多くの大会で優勝している。⇒これはいわゆる「実績」
  3. 練習設備が最先端で、選手たちが最高の環境でトレーニングできる。⇒こちらはいわゆる「モノ」ですね。

このように、強みはその組織やプロジェクトが持っている「プラスの要素」や「競争力」を示すものです。これを知ることで、どのように戦略を立てるか、どのようにアピールするかなどの方針を決めるのに役立ちます。

具体的にはどのような強みを探すのか?

当社では、顧客、取引先、人材やノウハウ、設備を中心にお客様の「強み」を掘り下げていきます。
具体的には以下のようなポイントをヒアリングしています。
A.既存顧客、既存チャネルの強み
顧客リストや有力顧客、なぜ有力顧客になってくれているのか?をヒアリングします。
B.既存商品、既存仕入先、取引業者の強み
”この”取り扱い商品のプラスの影響や”この”仕入先や外注先があることでのプラスの影響、販売エリアやマーケティングチャネルを持っていることのプラスの影響などをヒアリングします。
C.技術、人材、知識、ノウハウ、経験の強み
社内のノウハウや経験はもちろんですが、私自身がここで重要視したほうがいいなと考えているのは、社員一人一人の方の過去の経験です。会社としてだけでなく、社員の方の前職の経験や積み上げてきた実績は意外な形で新商品や新サービスに活かせる可能性があります。したがって、組織としてだけでなく、社員一人一人の強みの発掘にも注意したほうがいいと考えています。
D.設備、機能、資産の強み
”他社より”も優位性を発揮している生産設備や什器、不動産など、または”顧客から認められている”組織機能(トヨタで言うとカンバン方式があてはまるでしょうか?)をヒアリングします。重要なのは、”他社よりも!”であったり、”顧客から認められている!”という点を見つけていくことです。
E.外部から見て「お金を出してでも手に入れたい」と思われること
ポイントはもしM&Aされるとしたら、自社のどこに買う側は魅力を感じるか?という点です。
顧客資産なのか?設備なのか?商材なのか?をヒアリングしていきます。
F.外部から見て「提携」「コラボ」「相乗り」したいと思われること
こちらも上記E.外部から見て「お金を出してでも手に入れたい」と思われることとほぼ同じ内容をヒアリングしていきます。

お客様へ:SWOT分析の”強み”をお話していただく場合の注意点


重要なポイントは自分たち(自社)では当たり前と思われることも外部の人間からしたら、
「それって、すごいことじゃないの?」と思える内容が必ず見つかることです。
したがって、SWOT分析を行う場合は小さなことでもお話していただくことが重要かと思います。

また、SWOT分析を行う場合は一人で行うのではなく、客観的に話を聞いてもらえる相手がいたほうが意外な”強み”を発見できるかと思います。

本日は以上です。次回は「機会分析」についてご説明します。

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2023年8月11日 本日の予定

・事業再構築補助金 交付申請作業
・モノづくり補助金 実績報告作業
・個人事業主様 自社紹介パンフレット作成支援(壁打ちの壁)

本日もご覧いただきありがとうございました!

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