2026.6.15
資金繰り表が合わない原因と正確な作り方
朝でも昼でもこんばんは。”経営数字とAI活用のパートナー” 中小企業診断士の田中 健太郎です。
本日も資金繰り関連のお話です。
こんな方におすすめ
✅ 資金繰り表を作ったが実際の残高と合わない
✅ 資金繰り表の作り方がよくわからない
✅ 銀行から資金繰り表の提出を求められている
✅ 月末にお金が足りるか不安になることがある
✅ 売上は上がっているのに手元にお金が残らない
はじめに
「資金繰り表を作ったけど、実際の預金残高と全然合わない…」
「そもそも何をどう書けばいいのかわからない」
こんな悩みを抱えていませんか?
私がこれまで支援してきた中小企業の経営者の方からも、資金繰り表に関する相談を本当によく受けます。特に従業員10名前後の会社では、経理担当者も他の業務と兼任していることが多く、なかなか資金繰り表まで手が回らないのが現実ですよね。
でも実は、資金繰り表が合わない原因はある程度パターンが決まっています。今日はそんな「資金繰り表作成の落とし穴」と、具体的な改善方法をお話しします。
資金繰り表が合わない3つの原因
原因1:売上と入金のタイミングの混同
最も多い間違いが「売上=入金」と考えてしまうことです。
例えば、建設業のA社では、4月に完成した工事の売上を資金繰り表に4月の入金として記載していました。しかし実際の入金は6月。2ヶ月間も差があったんです。
なぜこれが起きるのか?
- 請求書を出してから実際に入金されるまでのタイムラグを見落としている
- 取引先の支払サイトを正確に把握していない
- 分割払いや手形取引の管理ができていない
原因2:経費支出の計上漏れ
意外と見落としがちなのが「定期的ではない支出」です。
製造業のB社では、年2回の賞与、設備メンテナンス費用、保険料の年払いなどを資金繰り表に入れ忘れていました。月次の固定費は把握できていても、こういった「忘れた頃にやってくる支出」が抜けていたんですね。
よくある計上漏れ項目
- 賞与・退職金
- 税金の分割払い
- 設備の定期メンテナンス
- 保険料の年払い・半年払い
- 出張費などの変動費
原因3:在庫や売掛金の変動を考慮していない
「売上は順調に伸びているのに、なぜかお金が足りない…」
こんな時は、運転資金の増加が原因のことがほとんどです。売上が増えれば売掛金も増える、仕事量が増えれば在庫も必要になる。この運転資金の変動を資金繰り表に反映していないケースが非常に多いです。
正確な資金繰り表を作るための5つのステップ
ステップ1:取引先の支払条件を整理する
まずは主要な取引先の支払条件を一覧にまとめましょう。
整理すべき項目
- 請求締日
- 支払期日
- 支払方法(現金・振込・手形等)
- 支払サイト
私が支援したC社では、取引先が15社ほどありましたが、支払条件がバラバラでした。月末締翌月末払いから、20日締翌々月10日払いまで様々。これを一覧表にまとめただけで、入金予定が格段に正確になりました。
ステップ2:年間の変動支出をリストアップ
次に、毎月は発生しないけれど定期的にある支出をすべて洗い出します。
チェック項目
- 賞与(年2回の場合:6月・12月)
- 税金(法人税・消費税・固定資産税等)
- 保険料(火災保険・自動車保険等)
- 設備メンテナンス・車検
- リース料・家賃の更新料
ステップ3:運転資金の変動を予測する
売上が増加する時期、減少する時期を予想して、それに合わせて運転資金がどう変動するかを計算します。
簡単な計算式
運転資金 = 売掛金 + 在庫 - 買掛金
売上が前年同月比で20%増える月は、おおよそ売掛金も20%増えると考えてください。
ステップ4:週次で実績をチェックする
月次だけでなく、週次で実績と予定を比較することで、早めの軌道修正が可能になります。
「今週の入金予定が200万円だったのに、実際は150万円だった。なぜか?」
この「なぜ?」を週次で追いかけることで、翌月以降の予測精度が上がっていきます。
ステップ5:3パターンのシナリオを準備する
- 楽観シナリオ(売上110%達成)
- 標準シナリオ(売上100%達成)
- 悲観シナリオ(売上90%達成)
最低でもこの3パターンは用意しておきましょう。特に悲観シナリオで資金ショートしそうな月があれば、事前に対策を考えておけます。
実際の改善事例
建設業のD社(従業員12名)では、以下のような改善を実施しました。
改善前の問題
- 毎月資金繰り表と実際の残高が50〜100万円ずれる
- 月末になると「お金足りるかな?」と不安になる
- 銀行提出用の資金繰り表の信頼性が低い
実施した改善策
- 工事ごとの入金予定表を作成(請負契約書ベース)
- 外注業者への支払い予定も工事進捗に合わせて管理
- 毎週金曜日に翌週の入出金予定をチェック
- 3ヶ月先まで悲観シナリオで資金繰りを確認
改善後の結果
- 予実差異が10万円以内に改善
- 3ヶ月先の資金ニーズが把握でき、銀行との交渉もスムーズに
- 経営者の精神的ストレスも大幅に軽減
この会社の社長からは「毎月月末にヒヤヒヤすることがなくなった。数字に根拠があるから、安心して設備投資の判断もできるようになった」という感想をいただきました。
まとめ
資金繰り表が合わない原因は、ほとんどの場合以下の3つです:
- 売上と入金のタイミングの混同 → 取引先の支払条件を整理
- 経費支出の計上漏れ → 年間の変動支出をリストアップ
- 運転資金変動の未考慮 → 売上変動に合わせて運転資金も予測
大切なのは「完璧を目指さず、継続的に改善していく」ことです。最初は大雑把でも構いません。毎月実績と比較して、ズレの原因を分析し、翌月の予測精度を上げていく。この積み重ねで、必ず実用的な資金繰り表が作れるようになります。
資金繰り表は「作って終わり」ではなく、「経営判断のツール」として活用してこそ意味があります。ぜひ今回の内容を参考に、御社の資金繰り管理を見直してみてください。
よくある質問
Q. エクセルで十分ですか?専用ソフトが必要ですか?
A. 最初はエクセルで十分です。重要なのはツールではなく「正確な情報を入力すること」と「継続的に更新すること」です。慣れてきて、より詳細な分析が必要になってから専用ツールを検討すればよいでしょう。
Q. どのくらい先まで予測すればいいですか?
A. 最低3ヶ月、できれば6ヶ月先まで作成することをおすすめします。3ヶ月先に資金ショートの可能性があれば、銀行との交渉や売上確保策を検討する時間的余裕があります。
Q. 毎日更新する必要がありますか?
A. 毎日の更新は不要です。週1回の更新と、月末の実績との照合で十分効果があります。大切なのは「継続すること」です。
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本日は「「すごい、このまま使えるね」——お客様の目の前でAI見積ツールを作った日の話」というテーマでブログを作成しました。
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なんか、昔の「なんでそこでミスするの?」みたいなサッカーやってた日本が懐かしい。
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