2025.9.8
攻めのAI活用シリーズ 第2回:営業・マーケティングにおける生成AIの実践活用法
こんばんは。i-consulting office(アイ・コンサルティング・オフィス)の田中健太郎です。
社長も社員も働くことが楽しいと思える会社づくりのお手伝いをモットーに
中小企業の経営支援を以下の内容を中心に行っています。
- クロスSWOT分析を活用した「積極戦略」の構築支援
- お金のブロックパズルによる「キャッシュフロー経営」のサポート
- 業務のデジタル化支援を通じた「生産性向上」コンサルティング
- DX(デジタルトランスフォーメーション)・生成AIコンサルティング
といろいろ書いてますが、最近はもっぱら
”DX・AIを中心にした研修講師”が主な業務です。
経営に関するお困りごと、従業員育成に興味がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
「わかりやすく、具体的に」を意識して、経営の現場に即したご支援を心がけています。
本日は「攻めのAI活用シリーズ 第2回:営業・マーケティングにおける生成AIの実践活用法」と言うテーマで書いてみます。やっぱり攻めと言えばまず営業・マーケティングということで。
はじめに
前回の「攻めのAI活用とは?」では、守り(業務効率化・省力化)と攻め(売上拡大・新市場開拓)の違いを整理しました。今回はその続編として、営業・マーケティング分野での「攻めのAI活用」をテーマに解説します。
営業・マーケティングは企業の成長を左右する最前線です。ここにAIを導入することで、単なる効率化にとどまらず、「顧客理解の深化」「リード獲得力の強化」「提案力の向上」といった攻めの成果が得られます。
1. なぜ営業・マーケティングにAIが必要なのか?
1-1. 中小企業の現状課題
- 営業人員が少なく、活動量に限界がある
- マーケティングに予算を割けず、属人的な集客に依存している
- 営業リストや顧客情報が活用されず、追客の仕組みが弱い
こうした課題は、AIを活用することで大きく変えられます。
1-2. AIがもたらすインパクト
- 顧客ニーズの見える化(テキスト分析、口コミ解析)
- 効率的な見込み客リスト作成(外部データ+AI検索)
- パーソナライズされた提案資料の自動生成
- SNSやWebマーケティングの最適化
2. 営業での攻めのAI活用
2-1. 顧客情報の分析
Excelに蓄積された顧客データをAIに読み込ませるだけでも、次のようなことが可能です。
前提はきちんと過去データを持っている必要はありますよ。
- 休眠顧客の掘り起こし(「過去2年以上取引がないが、購入単価が高い顧客」を抽出)
- LTV(顧客生涯価値)の高い顧客層の可視化
- 購入履歴から「次に提案すべき商品」を予測
👉 これにより、営業担当者は「闇雲に電話する」のではなく、狙いを絞ったアプローチができます。
2-2. 営業トークの最適化
ChatGPTやCopilotを活用すると、以下のような営業台本を簡単に作れます。
- 顧客の業種・課題を入力 → 提案の切り口や具体的な質問例を生成
- 「断られたときの切り返しトーク」を複数パターン作成
- 英語・中国語など多言語の営業メールも瞬時に翻訳
特に新人営業にとっては、AIが「営業の先生」となり、成長スピードを早める効果があります。
また、生成AIを活用した営業教育をしているということは採用の手助けになるかもしれません。
やっぱり、生成AIなどを活用している会社とそもそも使ってはダメ!という会社では、採用希望者の反応も違うのではないでしょうか?
2-3. 提案資料の自動生成
PowerPoint+Copilotを活用すれば、次のような使い方が可能です。
- Excelの売上データを読み込み → グラフ入りの提案資料を自動生成
- 顧客ごとにパーソナライズされた企画書を数分で作成
- 競合製品との比較表をAIに作らせる
営業資料作成にかかる時間を従来の1/3以下に削減でき、営業本来の「顧客対応」に集中できます。
3. マーケティングでの攻めのAI活用
3-1. SNS運用の最適化
InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどの投稿アイデアをAIに考えさせると、一貫性のある発信が可能になります。
- ペルソナを設定 → その人物に刺さる投稿ネタを毎日生成
- Canva+AIで投稿画像を自動生成
- ハッシュタグや投稿時間をAIに最適化させる
👉 実際に、ある中小企業(九州の食品メーカー)では、AIを活用してInstagramフォロワーが半年で3倍に増加し、ECサイトの売上にも直結しました。
3-2. メルマガ・LPの改善
生成AIを使えば、文章のABテストを容易に実施できます。
- メルマガのタイトル案を10パターン生成
- LP(ランディングページ)のキャッチコピーを複数提案
- クリック率や反応率をAIに分析させ、改善提案を得る
従来は「勘」でやっていた改善を、AIが科学的にサポートします。
3-3. Web広告の自動最適化
Google広告やMeta広告は、AIが入稿文やターゲティングを最適化しますが、さらに生成AIを組み合わせると効果が倍増します。
- キーワードの網羅的リストをAIで生成
- 広告文のパターンを自動生成してテスト
- 競合広告の分析をAIに代行させる
4. 実在の事例
事例①:青果卸業
福岡県の青果卸業さんは、AIを活用してLINE公式アカウントでの販売促進を行いました。
AIが生成する「今週のおすすめ野菜レシピ」記事をLINEで配信した結果、LINE経由の注文が前年比150%に増加したそうです。
事例②:大分の製造業A社
展示会の後、名刺をExcelに入力し、ChatGPTで「追客優先度リスト」を作成。
「発注可能性が高い見込み客」だけに集中アプローチしたことで、商談件数が従来比2倍に増加したそうです。
5. 中小企業がすぐにできるステップ
- Excelの顧客データを整理し、AIに読み込ませて分析
- 営業メールの雛形をAIで生成し、実際にテスト配信
- SNS投稿を週1回だけでもAIに考えさせて実行
- 営業資料の一部をAIに任せて作成
- 小さく始め、成果を見ながら範囲を広げる
6. まとめ
営業・マーケティングにおける攻めのAI活用は、単なる効率化ではなく、「売上を伸ばす仕組み化」につながります。
- 営業 → 顧客分析・営業トーク・提案資料
- マーケティング → SNS・メルマガ・広告最適化
- 実在事例 → 萩野商店のLINE活用、大分A社の追客支援
中小企業でも低コストで取り組める領域から始めることが可能です。
「次回は商品・サービス開発に関する攻めのAI活用」について書いておきます。
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本日は「攻めのAI活用シリーズ 第2回:営業・マーケティングにおける生成AIの実践活用法」について書いております。もともと営業であった私としても生成AIを使った新しい営業・マーケティングスタイルはとても役に立つものだと思います。特に資料作り・・・
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宜しくお願いします。
本日のお仕事
本日は遠征、やっぱ丸1日使うのはキツイ。
あとは佐賀でのお仕事のアポイントが決まってほっとしています。
・L社 打ち合わせ
・ネットワークの資料作成はようやく少し進んだと。
・あとは10日の遠征準備!